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中世宮廷女性の日記 『とはずがたり』の世界 中公新書

松本寧至【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社
発売年月日 1986/07/25
JAN 9784121008091

中世宮廷女性の日記

¥220

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2013/06/21

後深草院二条の生涯を「とはずがたり」に沿って、 解りやすく解説している。 同じ著者には「とはずがたりの研究」という大著があるが、 そちらを読む前に 「とはずがたり」の概略を知るために手にとった。 愛欲の著のように言われがちな「とはずがたり」だが 実際にはそのような部分よりも、...

後深草院二条の生涯を「とはずがたり」に沿って、 解りやすく解説している。 同じ著者には「とはずがたりの研究」という大著があるが、 そちらを読む前に 「とはずがたり」の概略を知るために手にとった。 愛欲の著のように言われがちな「とはずがたり」だが 実際にはそのような部分よりも、変転する人生を 教養と発心、強い意思で生き抜いた二条という女性の姿が 浮かび上がってくる。 明晰な知性と美貌、誇り高い身の処し方が印象的であった。 中世の女性というより、まるで現代の女性のよう。 紀行文として読んだ場合、我々が想像した以上に広範囲な旅を したことも、具体的に述べられていて、後半を流して 読んでしまいがちだが、文学的な価値はむしろこちらのほうが 高いかもしれない。 学ぶにおいても、注意深く読んで、後の女流紀行文や 芭蕉などの旅にも影響はなかったかなど、よく調べてみたい。 とはずがたり入門としては、まず手にしたい本であった。

Posted by ブクログ

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