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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2018/12/07 |
JAN | 9784334777630 |
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向田理髪店
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向田理髪店
¥220
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商品レビュー
3.9
95件のお客様レビュー
さらりと読める人間模様
さらりと読めるので、気楽な感じで読める。北海道で理容室を営むおやじさんの話。息子との話や地域の人との騒動をおやじさんの視点での話。ほのぼのとしていやな感じものこさず読み進められる。
ゆう
映画を先に見ちゃったせいか、ついつい高橋克実の顔が浮かんでしまう。。。まずは原作を読むべきと思いました。 人間味あふれる、なんか景色が想像できる、とてもいいお話でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「『向田理髪店』は北海道の中央部、苫沢町において・・・」から始まる連作集。1編1編が、財政破綻し、人口流出が止まらず、若者は都会に出ていき、中高年者ばかりが残る、典型的な過疎の町でくりなすユーモアと人情味溢れる人間模様が描かれている。 そんな過疎の町で、町の将来は自然消滅を待つばかりと諦めている中高年者たちもいれば、数は少ないが何かしらの事情を抱え故郷にUターンしてくる若者に期待する中高年者たちもいる。この小説には何十年前から日本全国各地で問題となってきた、尚且つ根本的解決策を怠ってきた「少子高齢化」及び「地域格差」をベースとして、そこから来る悲哀さを、今でも有るかもしれない住民たちの人情と地元愛、都会に対する対抗心で、少しでもそれらを薄めてくれるようなストーリーになっている。 県庁所在地とは言え、典型的な地方都市に住んでいる身としてみれば、毎年年度初めに出る市報に、年々減り続ける人口や財政赤字の累計が載っていて、それを見ると我が都市の将来が憂鬱になってくる。我が子も、早く東京に出て行ったほうが良いのではないかと思うことがある。そう思う人も結構いるのではないか。けっして他人事ではない。勿論、町起こし、村起こしに一生懸命な人も多くいるだろうが。 この小説の「苫沢町」の将来がどうなるのか?は、書かれていない。 主人公「向田康彦」の息子「和昌」が、勤めている札幌の会社を辞め、苫沢町に戻って理髪店を継ぐというところから話が始まるが、狭い苫沢町で起こるちょっとした出来事、事件に、住民たちの心配やお節介、嫉妬心、怒りなどがユーモアと共に心優しく描かれている。 それを読むと心がほっこりとするが、その根底に読者には「苫沢町の将来への不安」が読み取れていて、住民たちの心配りが嬉しいやら悲しいやらで共感を呼ぶ。 自分勝手な解釈かも知れないが、本当にこういう住民たちのいる町がずうっと残っていってほしいと思う。そんな小説でした。
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