これまで自分が読んできた東野圭吾さんの作品とは少し違う類いの作品だなと感じました。 表現の仕方や登場人物の傾向はこれまでの東野さんの傾向が見られたが内容は想定外でした。 この物語の中で挙げられた最大の議論に関してはそのような状況下に陥ったことも考えたこともなかったので、初めて知ることがたくさんあり人々の捉え方や決断にただただ感嘆するばかりでした。 ぜひもっとたくさんの方に読んでいただきたいです。

久しぶりの東野氏作品 脳死を扱った作品 すらすらよめた ちょっと辛くて最後は泣いた エピローグがよかった また読み返したい作品ができた いい作品が読めた 4/2(火)読了

なにを持って人の死とするか。 脳死と心臓停止、どちらを死とするのか。 極端に言えば人の死は私たちの評価によって決まる。 でも、延命をすることが本当にその相手にとって良いことなのか、それとも悪いことなのかは分からない。 ただ、この物語を通して相手に何かを伝えることができない人を巡って自分の周りの人を傷つけてしまうことはなにも生み出せないんだなと感じた。 自己満足という言葉が今回では脳死の患者を機械で動かすということが生きているにイコールに近かったように感じる。 脳死、心臓停止、なにを持って死とするか。この議題に対しては自分は答えを見つけられなかったが、 誰かの死が私たちの心に必ずしも影響を与えるものであるならば自分は自分含めて周りの人に良い影響を与えてあげるような命の墓場を作ってあげたい。