本田さん可愛すぎだわさ。一度でいいからヤキモチを自覚しての「仕事とオレ、どっちが大事なんだよ」って言われてみたいし「そんなの比べられないわ」って言ってみたい。

これまで、そこそこの数の漫画をジャンルに関係なく読んで来た自負はある ただ、ここまで、ストレート過ぎるタイトルの漫画に直撃されたのは初めてで、正直なとこ、どうリアクションするのが正解なのか、こうやって、感想を書いている今現在でも掴み損ねている ただ、ストレートボールを遠慮なく、深海魚先生の顔面にぶち込むつもりでピッチャー返ししても構わないなら、面白かった、その一言に尽きる タイトルはあけすけで、内容も結構、カゲキだけど、男女の恋愛もののストーリーとして押さえるべきトコは、きっちりと押さえているな、と言った印象は受けられた タイトルにさえ気にしなければ、十分に楽しめる恋愛ドラマだ 実際のとこ、タイトルは的外れって訳じゃない セックスだけが、人間の心残りになる訳じゃないけど、いつ、死神に捕まっちゃうか、誰にも分からない以上は、後悔の種からは発芽させない方が良い 女としての気持ち良さも知らないまま死ねない、と行動を開始したヒロイン・奏さんも結構な変人だが、そんな彼女の全部にベタ惚れし、ムラムラさせられちゃう本田さんも結構な筋金入りの変人だろう。つまり、お似合いってことだ 初体験に到るまでの過程には、女性の漫画読みだけじゃなく、男も共感できるものがあり、反省もさせてくれるんじゃないだろうか 男ってのは、とどのつまり、頭と下半身が別々の生き物なので、セックスしたいって気持ちが時たま、荒ぶる事はある。だけど、人間である以上は、その欲望は理性できちんとコントロールできなければならない その制御する力になるのが、好きな人への恋愛感情だ 好きだからこそ傷つけたくない、傷つけられない、そんなブレーキがかかれば、男は自分の気持ち良さよりも、惚れた女を気持ちよくさせる事を優先できる 成年漫画にしろ、ＡＶにしろ、質が良い作品ってのは、そういう男の気遣いが腰使いにしっかりと出ている あくまで、私個人の趣味に過ぎないが、男が気持ちよくなるだけのレイプ系は、ほんと、萎える。成年誌には、色々なジャンルの作品が掲載されている方が需要はある、と理解しちゃいるんだけど、一方的な凌辱系の漫画の比率が多いと、次号から買うの止めちゃおうかな、とすら思う なんか、話が脱線してしまったが、この『一度セックスするまでは死ねない！！』は、主役の二人のイチャイチャは私の好みであった にしても、ほんと、描写が過激だ。成年雑誌に掲載されている作品と比べれば、大いにマイルドだが、不思議と物足りなさは感じたりしない 姉系プチコミックの読者層は、どの年代や立場なのか、定かではないけど、こんなにもエッチい作品を未成年が読んでいるのか、そう思うと、興奮よりも、時代は変化してるんだなぁ、と妙な感慨が生じてしまう 男にしても、女にしても、自分の性欲はコントロールできた方が良い。そう言う意味では、この『一度セックスするまでは死ねない！！』のような作品も、学生たちに大切な事を教える為の漫画として、『男の娘どうし恋愛中』や『光とともに』と同じく、学校の図書室もしくは保健室に置くべきか いや、でも、先生のＯＫがさすがに出ないか。もし、私が教師の立場だったら、女生徒がこれを持ってきていたら没収し辛いし、どう諭して良いのかも分からん。とりあえず、「避妊はちゃんと」と「自棄にはならないように」くらいしか言えん気がする 本編に劣らず、読み切り二本も結構、クセが強い。こう言い方をしていいのか、判断に迷うが、深海魚先生の性癖が垣間見える気がする この台詞を引用に選んだのは、男の私ですら、濡れるなぁ、と感じてしまったので。悔しさや妬みすら覚えようがないほど、カッコ良すぎるプロポーズだ。しかし、これは相当なイケメンだからこそ、スベらなんだろうな。容姿が良いっつーよりも、これまでの経験値は、好きな人へ気持ちを伝える時の為に溜められており、なおかつ、その瞬間に惜しまずに使えるって中身がイケメンな男だけが許されるに違いない