- 中古
- 書籍
- 文庫
頼子のために 新装版 講談社文庫
定価 ¥924
¥330 定価より594円(64%)おトク
獲得ポイント3P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/12/15 |
JAN | 9784062938112 |
- 書籍
- 文庫
頼子のために 新装版
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
頼子のために 新装版
¥330
在庫なし
商品レビュー
3.6
31件のお客様レビュー
ミステリーというのは様々な形が色々あると思うんです。今回は復讐も重なってきますね。 家族を殺されたら自分だったらどうしますか? 復讐は基本的にありですか?ミステリーって色々面白いですよね。 '233/27 '2311/20
Posted by
傑作だと思います。 犯罪悲劇的な作品ですが、それが苦手な方は読後感がよろしくないかもですね……。 私はフィクションにおける犯罪悲劇で好きな作品が多いので、高評価です。 元ネタ(小ネタですが)であろうものを少し。 作風→ニコラス・ブレイク『野獣死すべし』のロス・マクドナルド風味...
傑作だと思います。 犯罪悲劇的な作品ですが、それが苦手な方は読後感がよろしくないかもですね……。 私はフィクションにおける犯罪悲劇で好きな作品が多いので、高評価です。 元ネタ(小ネタですが)であろうものを少し。 作風→ニコラス・ブレイク『野獣死すべし』のロス・マクドナルド風味(これには法月さん自身の言及もありました)。 手記について→ニコラス・ブレイク『野獣死すべし』の手記の最終日の翌日から始まっていますね。 「フェイル・セイフ作戦」→ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』の「ウィッチクラフト作戦」「テスティファイ作戦」のオマージュだと思います。 『頼子のために』→ニコラス・ブレイクは本名がセシル・デイ=ルイスで、英国の推理小説作家であると同時に桂冠詩人でもありましたが、彼が詩人のために書いた本の献辞が「鈴子のために」です。 元ネタをわかるために小説を読んでいるわけではありませんが、わかるとニヤッとできる程度の意味はあると思います。作品の面白さとは関係ありませんが、ミステリ好きの遊び心なんだと思います。 もっとオマージュがありそうですが……。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
惜しい。何が一番惜しいって、タイトルにもなっている頼子の人物像がぼやっとしているから。 まず、ミステリー小説はミスリードにまんまと引っかかっていたことに気づく瞬間が楽しいと思っているタイプなので、序盤の手記を読んでいる時点でおかしな点が複数あることに初読で気づき、「ミステリーなのにこんなに推理がガバガバでいいのか」と正直途中で積むところだった。(読み進めるうちに手記のおかしな点から事件の真相を明らかにする話だとわかった) また、ページ数が内容に対して多すぎる。多分半分から3分の2くらいの分量でまとめた方が話的にも綺麗にまとまったように思える。 そして何より頼子の人物像がぼやっとしすぎている。頼子に二面性があることまでは理解できたが、その二面性が上手く結びつかず分断された2人の記号化されたキャラクターを見せられているみたいだった。 頼子の心情の揺れがこの話で起こる事件の引き金となっているので、他者の口から語られる頼子ではなく、頼子自身の心情が直にわかるもの(例えば頼子の手記をそのまま載せるなど)を組み込めば、頼子をよりリアルで魅力的な人間として理解出来たのではと感じた。 頼子に限らず登場する女性全般が誇張された人物像だったり言動に無理があったりするので、女性を書くのがそもそもそんなに得意でないのではと思う。 一方で主人公は非常に個性が立っていて印象的なので、アニメ化などされたらウケそう。 ハードボイルドと言われているが、どちらかといえば厨二感のほうが強い。
Posted by