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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/01/04 |
JAN | 9784167909987 |
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惑いの森
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惑いの森
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商品レビュー
3.3
25件のお客様レビュー
作者も自ら書いているが、10年書き続けた頃の作品。三十五歳くらいかな。独特の奇妙さと光りがあるな。発想の段階のショートショートなのだろう。それでも三十代半ばの暗い感じがよくでている。50話全部短いので、ひとつひとつじっくり読める。なんとはなしに鬱屈した作風だがそれが現代人の生活の...
作者も自ら書いているが、10年書き続けた頃の作品。三十五歳くらいかな。独特の奇妙さと光りがあるな。発想の段階のショートショートなのだろう。それでも三十代半ばの暗い感じがよくでている。50話全部短いので、ひとつひとつじっくり読める。なんとはなしに鬱屈した作風だがそれが現代人の生活の内面に触れるようだ。とくに1話目の『タクシードライバー』は、普通に完成度が高いのかな。あとは個性だろうちょっと変わった悪夢だ。
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最近、中村さんの本を最近少しずつ読み進めている。短編集よりも更に短い掌篇集。バラバラと繋がりのない作品ばかりかと思いきや、少しずつ時間や人物が共有されている。中村さんにしては救いのある物語ばかりで少し息抜きしながら読んでいられた。気軽に読めるし、身構える必要もない。時々ひりひりす...
最近、中村さんの本を最近少しずつ読み進めている。短編集よりも更に短い掌篇集。バラバラと繋がりのない作品ばかりかと思いきや、少しずつ時間や人物が共有されている。中村さんにしては救いのある物語ばかりで少し息抜きしながら読んでいられた。気軽に読めるし、身構える必要もない。時々ひりひりするけれども。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世界観を共有しながらも、独立したショートショートを集めた短編集。 物語では、世界に対する復讐を企てるテロ集団のような教団がある。「白い服を着た、胸に妙なバッジをつけた」教団の人間たちは、社会に対する憎悪になり得る「傷」を持った人々を、仲間とすべく集めている。一つ一つの物語は、そうした「傷」を心に抱えた人々の物語が多くを占める。 自らの「傷」を復讐のための刃物とするために教団に入団する人。「傷」も自分の一部だとして、差し出すことを拒む人。大切な人との出会いによって、「傷」が癒された人。 自分たちの人生にある闇との、様々な向き合い方が、描かれる物語だった。 1番印象的だったのは、「48 ソファ」だった。両親が離婚したらしき少年は、父親について行くことを決め、新しい学校へ転入する。彼の心の支えになっているのは、不思議な広い部屋の動物達であった。 動物達は、少年に、「お別れだね」と言い、もうこの部屋に来てはいけないと言うものの、少年は、それからも繰り返し部屋へやってくる。動物達は、そんな彼を口では拒むものの、断りきれない。 少年と動物達の温かな関係の物語だった。
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