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悲嘆の門(中) 新潮文庫

宮部みゆき(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2017/12/01
JAN 9784101369433

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商品レビュー

3.5

45件のお客様レビュー

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2023/09/13

「<輪>を生み出し、咎の大輪を回し続けるおまえたちヒトの命の、何と力強いことだろう。そこから生まれ出る<渇望>の、何と大きなことだろう」 ……一つの物語を消費しても、また新たな物語を求め、本棚に収まり切らない本を買い込み抱え込む罪を、私は今後も繰り返していくのだろう。

Posted by ブクログ

2023/07/11

現実的か物語ではなかった。。。 現実世界でのミステリーを好んで読んできた身としては一瞬選ぶ本失敗したかなと思ったけど、読み続けてたら面白くなってきたし深い。 言ってる事が難しすぎて、???、ってなる所もあるけど下巻最終どう落ち着くのか楽しみ。アニメとかでやって欲しいなー!

Posted by ブクログ

2023/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 中巻を読んで思い出したが、そういえば今作は「英雄の書」の続編だ。「英雄の書」はファンタジー作品だったと記憶しており、面白かった思い出がある。当時の感想レビューは消えており再読するのも面白そうだ。  当時、僕は中間の数ページを読んで頭がこんがらがった思い出がある。実は「英雄の書」の続編としてではなく、宮部みゆきのミステリー小説として読んでいたからだ。しかし冒頭からガーゴイルとの対面となり、事情が飲み込めないまま(主人公達と同じ状態だ)物語が進み、ユーリが登場した事により理解に及んだ。ファンタジーの側面については新しい序章に過ぎないが、根底に流れている連続殺人事件と妹同級生のいじめの事件、新たにマナのリアクションに変化が起きた事は喜ばしいが、クマーの社長である山科がシリアルキラーの模倣による惨殺事件も発生し、大きくストーリーに変化が起きる。  主人公の幸太郎は異界のガラと取引きを行い(ユーリが登場する事で一気にこの世界の「物語」の部分が動き出した)、山科を連続殺人にみたてて殺害した女の渇望を刈り、改めて都築と合流、がらとのやりとりになる。  途中、ユーリと師匠が登場し、ユーリの兄のことやガラが何故力を集めているのかがわかり、進展を見せる。彼らは幸太郎にガラから手を引き忘れるように伝えるが、まだシリアルキラーを捕まえる約束を果たしていない事、それを成し遂げるいしを固める。合わせて都築も渇望を取り戻し、連続殺人犯と対峙する事をきめ、四章が終了、下巻に続いている。  恐ろしい部分は都築が語る部分であり、もし田代の話が本当で、真岐が嘘をついていたならば。幸太郎はどうなってしまうのか。また、彼の変化と家族との関係も徐々に変化しており、嫌な帰結にはならないでほしいなぁと想い読んでいる(結末は全く覚えていないのは、残念でありながらもう一度楽しめて嬉しい部分もある。)  長編作品においてはいかに読者の集中を保つ仕掛けを施すかがテクニックだと思うが、今作はまるでジェットコースターで休む暇がない。冒頭ガラとのやりとりは少し疲れるが、それを過ぎれば怒涛の如くだ。  また、主人公の性格も少し面倒で、多少折れろよと思ってしまうが、ご愛嬌か(笑)意思が強い事は大事だが読者の負担になれば主人公としては破綻している。今回はそこまでではなかった。  言葉が先か物語が先か。言葉がなければ物語を記せないが物語がなければ言葉は生まれない。  宮部みゆきが表現するとしっくりくるし、とても素敵に思えてしまう。この作品のファンタジーの部分、ガーゴイル、ガラは言葉が創り出した世界観で存在するが実在しない不思議な世界の住人だ。前作を読んで入ればさらに詳しく認知できるが、少なからず今作中でもある程度の「物語」は掴む事ができる。  いよいよ下巻だ。  宮部みゆきはゲーム好きでも有名だが、ファンタジーの使い方が昔からとても上手であり、エンターテイメントとしての相互性をうまく表現しているように思った。

Posted by ブクログ

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