タイトルの通り、身の丈にあってないと生きにくくなるんだろうな。 子供がこれから高校、大学受験と進む上で、参考になるかもと読んでみた。 面白く読めた。 勉強をする過程は生きていくことにも繋がる。 子供の頃はわかりにくいんだけど、実際に繋がっていく。 菅さんは経営者向きの、表はにこやかに人懐っこい感じに見えるけど、中身は宇治原さんの表に出ている一見冷たいようなところよりもひんやりしたところ、腹黒いところ（悪い意味ではなく、経営者がうまく会社を動かすような力）があるようだ。 宇治原さんは、表は正論をズバッと言うけど、素直であまり嫌な感じは受けない。裏がないから純粋な方だなとも思う。

個人的には、大半が今の自分と関係ないか、もう既にやっている(むしろそれでうまくいっていないからこうした本を読み始めている)内容だったので想像していた程のすごさはありませんでした。ただ、他の本や塾講師が勧めている「誰かに教える」ことはここでも勧められていたので、やはり重要なのではと思えました。

　お笑い芸人ロザンの、菅広文の本。適度に相方の京大芸人である宇治原を、馬鹿にするのでなく、ユーモアのある体で「ダシ」にしつつも、決して悪びれていない感のいい距離感が滲み出ており、それが文体にも現れていて、堅苦しくなく抵抗なく読めてしまう。 　宇治原を出すことで、やはり京大にも行く人は、何処か異常というか人と変わっているのだなあと思わざるを得ないが、その宇治原が書くのではなく、どちらかと言うと同じ凡人(自身でも書いていた)的な視点を持つ菅が書くことで親近感が湧くと同時に、成程と思わされてしまうのであろう。 　こうなると宇治原側が、相方をどう思っているのかを知りたくもなる。 　何かを長く続けていく勉強法にも応用できそうで、それは著者自身が、相方から自然と影響されて多くを学んでいるからなのであろう。そう思うと人の出会いや縁は大切なものなのだなあとしみじみ思わされる。