日大准教授で『ホンマでっか!?TV』などで有名な著者が腹筋を割ることのみに焦点を当てて執筆した一冊。 読んで実践し始めたばかりなので2週間で割れるかは未知数ですが、実際に取り組んだ9名の方の年齢、身長、体重と写真が掲載されていて読めば確かにこれくらいになりそうだと思える説得力ある内容でした。4分鬼筋トレのメニューはキツいですがシンプルで実現不可能なものではなく「これで腹筋が割れるなら…」と続けられそうなメニューでした。呼吸を意識する話は非常にタメになりましたね。本書の通りに行うだけで負荷の量も汗の量も全く違います。 しかし、本当に厳しいのは筋トレよりも食事ルールだと思います。私は体質のために本書で紹介されたような食事ルールに即した食事をしていたので何の苦もないですが、これは友人いなくなるくらい厳しい内容なんですよね。ただタンパク質を増やすだけでなく低脂質ですからね。この低脂質が日本の普通の食事ではまず無理です。本書にも書かれていますが家族と暮らしている方は家族の理解、そして職場、友人の理解と協力が必須です。この食事の件は表紙からは読み取れないのでズルいなあと思いました。栄養を語っているのに鶏肉について「脂質がゼロに等しく」と書いてあるのも気になりました。当然ですがゼロじゃないです。ゼロならどんなに楽なことか。ただ、食事の解説は勉強になります。私も脂質を減らしたいだけでアミノ酸スコアは意識してなかったので勉強になりました。 2週間で腹を割るための筋トレと食事メニューだけでなく、割った後の維持するための方法まで解説されていて、本当に腹筋特化の最高の一冊でした。電子版が存在せずページ数の割に1,300円という値段は高いかなと思いましたが、この本を毎日目につく場所に置いておくだけで筋トレしなきゃと意識出来るので紙で持っていて損はないかなと思います。