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動的平衡 新版 生命はなぜそこに宿るのか 小学館新書301
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2017/05/31 |
JAN | 9784098253012 |
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動的平衡 新版
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商品レビュー
4.2
69件のお客様レビュー
雑誌連載の記事を編集加筆してまとめた著書。 『動的平衡』というキーワードを軸に生命とは何か、ダイエットやES細胞などの日常関心のある話題を素材に論を展開しておる。 まずは筆者の読ませる文章力に脱帽。 次に、どこかで直感的に思い込んでいる機械的システムとしての人間観に、一石を投じ...
雑誌連載の記事を編集加筆してまとめた著書。 『動的平衡』というキーワードを軸に生命とは何か、ダイエットやES細胞などの日常関心のある話題を素材に論を展開しておる。 まずは筆者の読ませる文章力に脱帽。 次に、どこかで直感的に思い込んでいる機械的システムとしての人間観に、一石を投じる論にも目を覚まされる力強さがある。手放して良いことだと短絡的に賛同してしまっているES細胞などの万能細胞に対する、不確定さと気味悪さの指摘はとても新鮮で考えを改めるきっかけとなったのです。 シリーズものとのことで、適宜手に取っていこうと思う。「ベリクソンの孤」理論がどのように展開しているかも気になるので。
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合成と分解との動的な平衡状態が「生きている」ということであるとの観点から様々な生命現象についての論考。分子生物学の歴史や近年の様々なトピックも学べ、分子生物学にどっぷり浸たれる内容になっている。 生命は機械のようにいくつもの部品を組み立てただけで成り立っているわけではなく、プラス...
合成と分解との動的な平衡状態が「生きている」ということであるとの観点から様々な生命現象についての論考。分子生物学の歴史や近年の様々なトピックも学べ、分子生物学にどっぷり浸たれる内容になっている。 生命は機械のようにいくつもの部品を組み立てただけで成り立っているわけではなく、プラスαとしてエネルギーと情報の出入りが必要であり、さらにタイミングが必要とのこと。生命現象を機械論的に捉え、操作さえもしようとする人間の部分的思考へ警鐘を鳴らす。また「動的平衡」とは生命の持つ柔らかさ、可変性、そして全体としてのバランスと秩序を保つ機能とし、「生命とは動的平衡にあるシステムである」との生命観を述べている。 福岡氏は文章も抜群にうまいが「動的平衡」や「生物と無生物のあいだ」など好奇心を刺激するキーワード設定がこれまたうまい。もっとも「動的平衡」というワードは多田富雄氏が1997年著「生命の意味論」で言及しているのだが、福岡氏はこの概念をみごとに深化させている。 動植物の細胞内のミトコンドリアや葉緑体が体外から取り込まれた共生細菌であることやベルクゾンの孤(分解が合成にわずかに「先回り」するモデル、生命の有限性も説明)は大変興味深い。生命が新しい世代にバトンを渡し有限の生を終えていく様をも動的平衡の流れと理解することは大変腹落ちした。 動的平衡な生命現象と環境問題を繋げて論じているのは少々強引かな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
生きているとは「動的平衡」ということだ、ということをわかりやすく示している本 私たちの身体は創造と破壊の流れの結果存在するものというのが興味深かった 実験動物のねずみに「えびす丸1号」という和む名前がついてるのに驚いた 子孫の写真がかわいかった
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