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極悪鳥になる夢を見る
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極悪鳥になる夢を見る
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商品レビュー
3.3
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルに惹かれて。小説かと思ったらエッセイでした。でも面白かった。特に「日没の町」。ロンドンのとある町で一体何があったのか気になる(笑)小説における「悪役の特権」や「文学におけるヒューマニズムと悪について」など興味深い話も多数収録。「異形のまなざし」は凄かった。絵画にあまり興味なかったけど、こうやって紹介されると惹かれるところがある。なるほどなぁ~。恐いけど面白い。
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作家・貴志祐介のエッセイ集。初っ端ちょっとしたホラーよりも恐ろしいリアルな恐怖譚から始まり、どんな怖いエッセイなんだろうとビビリつつ読み進めると他はそんなに怖くなかったです(笑)。海外に行った時の話や野球の話、10枚の絵画についての筆者なりの解釈や、『新世界より』の時のインタビュ...
作家・貴志祐介のエッセイ集。初っ端ちょっとしたホラーよりも恐ろしいリアルな恐怖譚から始まり、どんな怖いエッセイなんだろうとビビリつつ読み進めると他はそんなに怖くなかったです(笑)。海外に行った時の話や野球の話、10枚の絵画についての筆者なりの解釈や、『新世界より』の時のインタビューなど色んなジャンルを詰め合わせた一冊でした。
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ホラー小説作家である貴志祐介によるエッセイ集。 著者の描くホラー小説は、超常現象や心霊といったものではなく人間の持つ狂気をテーマにしたものが多く、多くの現象が理論的な説明で根拠が示されている印象だが、 エッセイの中では自らを超合理主義者と説明しており、なるほどという感じだった。...
ホラー小説作家である貴志祐介によるエッセイ集。 著者の描くホラー小説は、超常現象や心霊といったものではなく人間の持つ狂気をテーマにしたものが多く、多くの現象が理論的な説明で根拠が示されている印象だが、 エッセイの中では自らを超合理主義者と説明しており、なるほどという感じだった。 『新世界より』の発想が生まれた経緯が、『地球の長い午後』や動物行動学者コンラート・ローレンツの「悪=種内攻撃」という切り口から生まれているという内容が印象的。 作者がホラーを書く理由として、希望や光を描くためには、絶望や深く暗い闇が必要と述べる。 またこの世に存在する悪の存在をしっかり認識するべきで、本の内容を通した思考実験や登場人物が置かれた状況を擬似体験し想像力を育てる事が読書をする一つの意味だと説明する。 娯楽を目的とした「エンターテイメント」作品にはミステリーやホラー、SFなど様々だが、作者の言うように1つの思考実験としての読書体験は重要だと感じた。
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