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三省堂国語辞典のひみつ
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三省堂国語辞典のひみつ
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商品レビュー
3.8
16件のお客様レビュー
国語辞典の編纂者は、ひたすら言葉を拾い集めているらしい。それも、本とか新聞だけじゃなくて、ラジオとか街中の看板とか、電車内の学生たちの日常会話も。当たり前のことなんだろうけど、僕には印象的だった。
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これは本当に面白かった!色々目から鱗。 特に第二章「誤りと決めつけてはいけない」の内容。 「的を得る」「汚名挽回」「一人で爆笑」「静かに号泣」などの表現を目にするといつも(おやおや日本語間違ってるよ…)と内心ほくそ笑んでたが、この章のタイトル通り実は誤用とは決めつけられない=新用...
これは本当に面白かった!色々目から鱗。 特に第二章「誤りと決めつけてはいけない」の内容。 「的を得る」「汚名挽回」「一人で爆笑」「静かに号泣」などの表現を目にするといつも(おやおや日本語間違ってるよ…)と内心ほくそ笑んでたが、この章のタイトル通り実は誤用とは決めつけられない=新用法として認めることもできるのだそうだ。そして実際三省堂国語辞典(通称『三国』)の第7版では用法として認められている、というのは本当に新鮮な驚きだった。 それどころか「こちら〜になります」や「一万円からお預かりします」等の所謂敬語の乱れと呼ばれるものにも、「何故そういう用法が生まれるに至ったのか」を整理して、妥当と判断できれば辞書に採用している。 辞書編纂者というのは「日本語警察」と呼ばれる日本語の乱れにうるさい人種だと勝手に思っていたので、その度量の広さに感心させられた。 確かに言葉というのは時代と共に変化するものだ。ら抜き言葉も僕が子どもの頃は随分うるさく指摘されていた気がするが、今ではかなり市民権を確立している気がする。「させていただく」という表現も今はモヤモヤする人がまだなかなか残っている気がするが、そのうち全く気にされず受け入れられていくのだろう。 そして、国語辞典にはそれぞれ特色があるということも新たな発見だった。現代に生きる言葉を写し取ろうとする『三国』の他にも、エモい語釈で有名な『新明解国語辞典』や百科事典的な『広辞苑』などなど思想により全然記述が異なるらしい。十人十色ならぬ十冊十色。ちょっと色んな辞書集めてみたくなった。 とりあえず子どもが大きくなったら『三国』を買ってあげたい。
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三省堂国語辞典、略して三国か、新明解国語辞典、略して新明国か、今でも採択に迷うところだ。結論としては、辞書はやっぱり三省堂、という事である。
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