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天の光 徳間文庫

葉室麟(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2016/12/02
JAN 9784198941772

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商品レビュー

3.4

5件のお客様レビュー

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2024/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

博多の仏師の清三郎は、自らの仏像に限界を感じ、師やその娘でもある妻をおいて京に3年修行に出る。京でも得心の仏像を彫れないまま帰郷した清三郎が博多に帰ると、師匠宅は盗賊に襲われ、師は死亡、妻は辱めを受けて現在行方不明となっていた。 清三郎が妻を探しつつ仏師としての道を開眼する話だろうな、と想像し、事実そういう展開なのだが、想像していた感じではなかった。妻自体は早々に清三郎の前に姿を見せるが、妻の心は帰ってこず、妻にはいわれのない試練が次々に襲い掛かるという展開に至る。 清三郎自体は後半まで執着粘着っぽいヤツだし、妻は境遇上仕方ないとはいえネガティブ思考だし、葉室麟小説の主役格にしては清廉さに欠けるように思えてちょっと想像外。その分脇を固める人々に清々しさや強さしたたかさがあるのだが。 とんでもないネタバレになるので詳細は避けるが、最後の最後は俺は好きじゃない展開だった。タイトルにも絡む大事なことなのだが、そうなるにしても、そうじゃないだろうと。

Posted by ブクログ

2022/12/01

理想とする仏像を彫ろうと、京へ修業に行った仏師清三郎。 彼の留守に、賊に襲われ凌辱され行方不明となった妻を探し、離れてしまったと思える彼女の心を取り戻したいと旅に出る。 仏師としての求道小説であるとともに、妻のために命を賭ける恋愛小説とも言える。 和歌や漢詩に造詣の深い著者は、小...

理想とする仏像を彫ろうと、京へ修業に行った仏師清三郎。 彼の留守に、賊に襲われ凌辱され行方不明となった妻を探し、離れてしまったと思える彼女の心を取り戻したいと旅に出る。 仏師としての求道小説であるとともに、妻のために命を賭ける恋愛小説とも言える。 和歌や漢詩に造詣の深い著者は、小説に巧みに取り入れ格調高い作品となっている。本作では、仏像や仏教知識を遺憾なく発揮し、作品の肝としている。 妻への思いとともに、清三郎が次々と彫る仏像についての話が淡々と進むのかと思いきや、捕縛された妻を取り戻さんと流刑島へ渡ったあたりから、一気に冒険活劇的となる。 島抜けを図る悪党どもとの手に汗握る攻防は、エンターテイメントの魅力躍如である。

Posted by ブクログ

2020/12/30

面白かった。けど、ちょっと物足りない 仏性を見出そうとした仏師の物語。 ストーリとしては 師匠の娘おゆきを妻とした清三郎は、自ら修業のため、妻を博多に残し、京に上がります。 しかし、戻ってみると、師匠は賊に殺され、おゆきは辱められて行方不明に。 自らの3年を悔やむ清三郎 ここか...

面白かった。けど、ちょっと物足りない 仏性を見出そうとした仏師の物語。 ストーリとしては 師匠の娘おゆきを妻とした清三郎は、自ら修業のため、妻を博多に残し、京に上がります。 しかし、戻ってみると、師匠は賊に殺され、おゆきは辱められて行方不明に。 自らの3年を悔やむ清三郎 ここから、おゆきを取り戻す旅が始まります おゆきは豪商の伊藤小左衛門の世話になっているとのこと。 すると小左衛門の屋敷のおかかえ仏師として、小左衛門のもとへ ここで、小左衛門、息子の甚十郎の真の暖かさをしります。 しかし、おゆきは清三郎のもとには戻らず... さらに小左衛門たちは抜け荷の咎で磔に、おゆきも姫島に流罪になってしまいます。 すると、今度は清三郎も姫島にわたります。 おゆきの心を清三郎はとりもどすことができるのか? 島抜けしようとする罪人たち その罪人たちからおゆきを守ることができるのか? といった展開です。 そして、最後の最後 一途なおゆきへの想い、命がけの想いが最後には叶うことになりますが.. この終わり方はちょっと納得いかない.. しかし、仏性を見出すにあたって、本書で語られる仏道が心打ちます。 お勧め

Posted by ブクログ

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