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狂乱廿四孝/双蝶闇草子 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2016/10/31 |
JAN | 9784488434120 |
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狂乱廿四孝/双蝶闇草子
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商品レビュー
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明治初頭の歌舞伎界を舞台に幽霊画を発端とする連続殺人が勃発―。この粗筋だけで既に面白そうな要素がてんこ盛り。江戸情緒の残り火が醸す情景や活き活きとした登場人物達が魅力的でこれだけでも十分に楽しめるが、肝心なミステリーの謎解きも健在で贅沢この上ない。トリックに多少の強引さは感じたが...
明治初頭の歌舞伎界を舞台に幽霊画を発端とする連続殺人が勃発―。この粗筋だけで既に面白そうな要素がてんこ盛り。江戸情緒の残り火が醸す情景や活き活きとした登場人物達が魅力的でこれだけでも十分に楽しめるが、肝心なミステリーの謎解きも健在で贅沢この上ない。トリックに多少の強引さは感じたが、デビュー作でこのクオリティとは恐れ入る。澤村田之助という悲劇の役者についてより知りたくなった。著者の急逝により、過去と原題が交信するタイムパラドックス的設定の続編が未完のまま収録なのが残念。著者の作品をもっと読んでみたくなった。
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幕末から明治初期にかけて活躍した、歌舞伎役者、津村田之助をめぐる物語。 北森鴻のデビュー作と、その後日談の話(未完)の2作。 田之助は、脱疽になり四肢を切断した悲劇の歌舞伎役者だ。その周りで殺人事件がおこり、戯作作者見習いの娘、お峰の目を通して事件は追われていく。 ...
幕末から明治初期にかけて活躍した、歌舞伎役者、津村田之助をめぐる物語。 北森鴻のデビュー作と、その後日談の話(未完)の2作。 田之助は、脱疽になり四肢を切断した悲劇の歌舞伎役者だ。その周りで殺人事件がおこり、戯作作者見習いの娘、お峰の目を通して事件は追われていく。 河鍋狂斎の描いた幽霊が、きっかけであり謎解きになる。なので、狂斎をはじめ個々の個性が強烈で、幕末明治にかけての空気の密度を感じる。 でも、異彩を放っているのは、やはり田之助なのだ。 出てくるシーンは少ない。が、四肢を失っても舞台に出る、歌舞伎役者であり続けるという執念がにじみ出てくる。 ゆえに、お峰が薄い。 まぁ、語り部としてはフェアなのだろうけれど、負けてるなって感じてしまう。 ミステリーのテイをとっているので、フェアであることが大事だったのかもしれないが、それによって徒花の匂いを奪ってしまった、そんな感じがする。 そのためか、2作目でまったくフェアじゃない方法がとられる。 こうなると、もう飛び道具なのだが、それを使いながら、むしろそれを使うことによって軌跡をはっきりさせるという流石にデビュー作ではない、百戦錬磨された作家さまと感じた。 ま、現代と過去で、歌舞伎的な見立てを張り巡らせたところで、未完になっているので、わああってなっちゃうのだけどね。 完結したのを読みたかったよ…。
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悲劇の名優・澤村田之助復帰に沸く明治3年、凄惨な連続殺人が歌舞伎界を震撼させる。 河鍋狂斎の描いた幽霊画に、殺人事件の鍵が・・・? 戯作者見習いのお峯はその謎解きに奔走するが―。 滅び行く江戸情緒と田之助の姿をお峯の目を通して活写した、第6回鮎川哲也賞受賞作『狂乱廿四孝』・・・...
悲劇の名優・澤村田之助復帰に沸く明治3年、凄惨な連続殺人が歌舞伎界を震撼させる。 河鍋狂斎の描いた幽霊画に、殺人事件の鍵が・・・? 戯作者見習いのお峯はその謎解きに奔走するが―。 滅び行く江戸情緒と田之助の姿をお峯の目を通して活写した、第6回鮎川哲也賞受賞作『狂乱廿四孝』・・・は前に読んでいたんだけど、お峯たちのその後を描いた『双蝶闇草子』が収録されているというので・・・久々に北森さんの語り口、その世界に引きずり込まれる。 未完だとは分かっていたけど、返す返すも残念。 ご本人もさぞかし無念だったろうなぁ、と思ってみたり。 続きが読みたい。でもさすがに浅野さんでもこの続きは書けまい。 読みたいけど、読みたくない・・・複雑な心境である。。。
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