- 書籍
- 文庫
くじ
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
くじ
¥550
在庫なし
商品レビュー
3.5
20件のお客様レビュー
それまでは微塵も形のなかった悪意が、不意に現れては肌を粟立たせる。普通のなにげない会話のやりとりに、徐々にきしみが見えてきたと思ったら、ただじっとりとした後味の悪さを残すばかり。そんな短編が大半を占めた、とても厭らしく、けれど惹きつけられてやまない作品集でした。 それは、ほの見...
それまでは微塵も形のなかった悪意が、不意に現れては肌を粟立たせる。普通のなにげない会話のやりとりに、徐々にきしみが見えてきたと思ったら、ただじっとりとした後味の悪さを残すばかり。そんな短編が大半を占めた、とても厭らしく、けれど惹きつけられてやまない作品集でした。 それは、ほの見える悪意や偏見といった感情は、レベルや形の差こそあれど、だれにでも覗くものだからなんでしょうか。危険だとわかっていても、高いところから地上を覗き見せずにはいられないような、不穏な高揚を呼び起こす、そんな物語たちでした。
Posted by
久々の文芸系短編集 特に派手な事件は起きないが、日常によくある情景を切り取って殊更強調するわけでもなく、描写する 怒り、焦り、悔しさ、蔑み、そういう形になる以前のモヤモヤとしたものを それとなく提示してくる なんかオチのようなものがないからこそか、あっという間に読んでしまった く...
久々の文芸系短編集 特に派手な事件は起きないが、日常によくある情景を切り取って殊更強調するわけでもなく、描写する 怒り、焦り、悔しさ、蔑み、そういう形になる以前のモヤモヤとしたものを それとなく提示してくる なんかオチのようなものがないからこそか、あっという間に読んでしまった くじという掌編は、意外にも日本ではかなり古い頃のSFマガジンが初出だったらしい 福島氏が編集長をやってた頃のようだ
Posted by
色々考えたり、深読みしたりしなきゃいけないんでしょうが、そんな暇はないし。「結局何だったんだ、今のは?」となる話がほとんど。
Posted by