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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2016/10/12 |
JAN | 9784396635084 |
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商品レビュー
4.5
100件のお客様レビュー
ポーランドに連れて行ってほしいと思って読みはじめた。戦争の時に連れて行かれて、頭が疲れるほど、答えのでないことを考えた。読んで良かった。 後半、たたみかけるような進み方は心を掴んで本から離れられなくなる。『革命前夜』の時も。 人としての痛みを知るからこそ、同情でない形で人に寄...
ポーランドに連れて行ってほしいと思って読みはじめた。戦争の時に連れて行かれて、頭が疲れるほど、答えのでないことを考えた。読んで良かった。 後半、たたみかけるような進み方は心を掴んで本から離れられなくなる。『革命前夜』の時も。 人としての痛みを知るからこそ、同情でない形で人に寄り添えるのだなと感じた。
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ウクライナを思った。 他国をたいらげる相手としか見ない大国の傲慢を思った。海がなければ同じようにたいらげられる可能性が高い自分の国を思った。その場においてはきっと見て見ぬ振りをしてしまうだろう惨めな自分を思った。 「人が人としての良心や信念に従ってしたことは、必ず相手の中に残...
ウクライナを思った。 他国をたいらげる相手としか見ない大国の傲慢を思った。海がなければ同じようにたいらげられる可能性が高い自分の国を思った。その場においてはきっと見て見ぬ振りをしてしまうだろう惨めな自分を思った。 「人が人としての良心や信念に従ってしたことは、必ず相手の中に残って、倍になって戻ってくる」 そんな素敵な関係が続けていければいいのに。
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長編で、歴史が苦手な私には難しそうだとなかなか手が出なかったこの本、読み出せば直ぐに夢中になり、あっという間だった。 学校の歴史の時間にその言葉が出てきたとだけは覚えている「ワルシャワ蜂起」。このワードにこんな大切な深い事実があったとは…。何も知らずにいたことに唖然とした。 ...
長編で、歴史が苦手な私には難しそうだとなかなか手が出なかったこの本、読み出せば直ぐに夢中になり、あっという間だった。 学校の歴史の時間にその言葉が出てきたとだけは覚えている「ワルシャワ蜂起」。このワードにこんな大切な深い事実があったとは…。何も知らずにいたことに唖然とした。 そして、よく耳にするショパンの『革命のエチュード』。ショパンがポーランドの人々にとってどれほど大切なのかも知ることができた。 自国を、そして、外国を、今まで知らなかった歴史を少し知るだけでも見る目が、想いが変わってくる。ガラッと変わる価値観に、少し恐怖も感じる。それにしてもなんと上っ面の雰囲気だけで外国を見て、そして、生きてきたのだろうと情けなくなる。 外交官の仕事や使命も学べた。 一人一人の人間が、例え誠実で思いやりがあるものでも、国など、より大きなものに取り入れられると、跡形もなく消えてしまう。それは、日常、私たちが生活で経験する、会社だったり、学校だったり、その他諸々でも同じ。小さな単位だと家族もかもしれない。 この物語は、それを消しさらず、一人一人が行った真心ある行動を残して伝える大切さを教えてくれる。 読んで良かった。自国のことも、もっと知らなければいけないと痛感した。この本を読んで私が抱いた外国への憎悪や嫌悪と似たものを、日本にも向けられている事実が沢山あるだろうから。 [国を愛する心は、上から植え付けられるものでは断じてない。まして、他国や他の民族への憎悪を糧に培われるものであってはならない] という言葉が、強く心に残っている。 備忘録として… ○人が、人としての両親や信念に従ってした事は、必ず相手の中に残って、倍になって戻ってくるんだ。… 僕たちは立場上、どうしても自国にとっての損得で行動を考えがちだが、あの時の子供たちの笑顔思い出すたびに、外交の本質はあそこにあるんじゃないかと思い直すんだ。(外交官織田の言葉) ○おまえがポーランドから見る世界は、過酷かもしれないが、きっと美しい。(棚倉慎の父の言葉) ○国を愛する心は、上から植え付けられるものでは断じてない。まして、他国や他の民族への憎悪を糧に培われるものであってはならない。人が持つあらゆる善き感情と同じように、思いやることから始まるのだ。そして、信頼と尊敬で、培われていくものなのだ。 ○この戦いは、君たちの復讐心を満たすためでも、君たちが英雄になるためのものでもない。戦闘は無残なものだ。理念がどれほど崇高であろうが、実現するための戦闘は、ただただ残酷だ。そして、戦うことのみに、意味を見出すようになったら、それはもう破綻しているのだ。我々は常に、戦闘が終結した後のことを考えて行動しなければならない。君たちは自由のために見事に散るためにいるのではない。美しい最期を望むようになったら、それはもう、理想そのものを自ら投げ捨てたのと同じことなのだ。( ワルシャワ蜂起軍幹部イエジの言葉)
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