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細雪 改版(上)
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細雪 改版(上)
¥385
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
一気に読みました。 谷崎潤一郎ってすごい作家ですね。昔の上流家庭の暮らしぶりの中に様々な人間模様が描かれていてやはり後世残る作家さんはすごいです♡
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当時の関西上流階級の暮らしぶりなど 当然知らないんだけど 文章からはんなりとした美しさが 伝わってきてその世界を 知ってるような気がしてくる バーチャル感ある作品 谷崎潤一郎すごい...
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当時の風習や時代背景の雰囲気を感じることが出来る素敵な作品です。 内容は3女の雪子の縁談についての話なのですが破談ばかりで上手くいかないという内容です。 御大家であった昔の格式に囚われて縁談が破断したり、自分の家柄に合う人を探すばかり周りが呆れてしまう。 義兄が進めた婚約を断って...
当時の風習や時代背景の雰囲気を感じることが出来る素敵な作品です。 内容は3女の雪子の縁談についての話なのですが破談ばかりで上手くいかないという内容です。 御大家であった昔の格式に囚われて縁談が破断したり、自分の家柄に合う人を探すばかり周りが呆れてしまう。 義兄が進めた婚約を断ってしまい、仕事関係でギクシャクさせ、兄はその後婚約の話をしなくなったりなど。 縁談は今では馴染みがないので読んでいて複雑なのだなと感じることが出来ました。 また民俗学的な興味深い話も多かったです ・丙午は関東では忌み嫌われる。迷信が多い ・未年では関西は嫌われる。縁遠いなど ・興信所→ 企業や個人の信用や所在、行動等について調査を行う民間の機関である 主に縁談の相手を調べてもらうことが多い。今で言う探偵な感じです。 ・結婚の縁談の下調べでも学校の成績表みる。しかも欠席日数まで。 ・季節外れに雛人形を飾ると女の子は縁遠くなる ・東京は流行物ではなく自分に似合う服を着る これは全然当時の風習とかと関係ないのですが いけている花がまさかのケシの花だったのが驚きでした。 ケシの花はアヘンの原料です。 「その花見てたら花の中に吸い込まれそうになる」 と、当時から思われてるほど感じる何かがあったんだと思います。 流産した幸子の表現には感嘆しました。 「妻の眼の中にある涙の玉が大きく膨らんで、破れて、頬に伝わる」 幸子の言葉選びも未だにその出来事が尾を引いてるのだと分かる表現でした。 「今雪子のお腹の中にある思いがどう云うことであるのか、明かに読めるのであった」 「ライラックや小手毬の花がもう直ぐ咲き揃うのを見届けるまでは滞在していられますように」 今の姿が当時の人にとっては感動を得たのかもしれません。本は現代よりも身近な存在だったのだろうと思いました。 また、題名が細雪ってとこに何故なのかを全ての作品を読み終わるまでに気づけるようになりたいと思いました。
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