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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2016/05/19 |
JAN | 9784122062542 |
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3.5
19件のお客様レビュー
警視庁捜査一課のベテラン刑事が泥臭く事件解決に奔走する警察サスペンス。 シリーズ第1作となる本作では、主人公の碓氷弘一の階級はまだ巡査部長である。 ◇ 東京営団地下鉄の霞ヶ関駅構内で、早朝7時に起きた爆弾テロ事件。死傷者は300人以上にのぼる大惨事となった...
警視庁捜査一課のベテラン刑事が泥臭く事件解決に奔走する警察サスペンス。 シリーズ第1作となる本作では、主人公の碓氷弘一の階級はまだ巡査部長である。 ◇ 東京営団地下鉄の霞ヶ関駅構内で、早朝7時に起きた爆弾テロ事件。死傷者は300人以上にのぼる大惨事となったが、実はその前夜に、霞ヶ関駅に爆弾を仕掛ける旨の予告電話が警視庁に入っていた。そして、その電話を受けたのが当直だった碓氷である。 碓氷はすぐ所轄署に連絡したし、所轄署は直ちに危険物の探索に乗り出した上に、当日も署員を出して警戒に当たらせてもいた。それでもテロは防げなかった。 警視庁として責任を問われるのは、予告電話について上司への報告を怠っていた碓氷になる可能性が高い。警官人生を大過なく過ごしてきた碓氷が初めて味わう窮地だった。 * * * * * これから碓氷の快刀乱麻の活躍が始まるかと思いきや、さにあらず。 主人公の刑事がこれほど目立たない警察小説も珍しい。本作の中心は、犯人の戸上迅と捜査員の岸辺和也だったからです。 戸上は元フランス軍外人部隊の傭兵で爆弾のスペシャリストだし、岸辺は現役の自衛隊員で爆弾処理のエキスパートです。この竜虎相搏つ構図はワクワクものでありました。 一方で、碓氷は腹が突き出て頭髪が薄くなった中年過ぎの刑事で、これまで輝かしい手柄を挙げたことも大きな失敗をしでかしたこともない、地味な男です。 本編でも表立った活躍はなかったのですが、自衛隊から警察庁を通して派遣されてきた岸辺たちとチームを組み事件を解決に導いたのは、ある意味碓氷の功績と言えるでしょう。 刑事のプライドに拘らず、いわば他所者である岸辺たちの意見を聴き、その行動をバックアップするなどして力を発揮させたのは、碓氷であるからです。 かなり昔に読んだときは碓氷についての印象が薄く、爆弾に関わる詳細な描写が緊迫感を高めてくれていておもしろかったことしか覚えていませんでした。 先日読んだ『任侠楽団』に碓氷警部補がゲスト出演していてうれしかったけれど、今野氏が創り出した数ある刑事キャラの中で、なぜ碓氷だったのか不思議でもあったのです。 読み返してみて納得。碓氷の人使いの上手さゆえだったのかと合点がいきました。 そう言えば『任侠楽団』でも、暴行傷害事件を解決したのも謎解きをしたのも阿岐本と日村でした。 碓氷は楽団事務所応接室で阿岐本たちと雑談を交わし、事件についての疑問を呟いただけ。 阿岐本が碓氷の意図を読み取って日村に指示し日村が動いて事件は解決。 カリスマ性は感じられないのに不思議な人徳の持ち主である碓氷弘一。いい主役設定だなあと、改めて感心した次第です。
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最近 今野敏さんの作品を読んで正直面白く無くなった感じでしたが、今回の作品は大変面白く読ませていただきました。只シリーズ物になるとは主人公の個性が弱く無理ぽい。でも次回作も読んでみたいとおもいます。
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1996年の作品 今野敏作品としては(今となっては)珍しい、なかなかスケールのあるお話し 事件としては爆弾テロなんですが、背景になかなかなスケール感があって、捜査一課の刑事と自衛官がチームを組んでるあたりも含めてこの作品から感じるのは「試行錯誤」だ なんか色々やってみて自分の...
1996年の作品 今野敏作品としては(今となっては)珍しい、なかなかスケールのあるお話し 事件としては爆弾テロなんですが、背景になかなかなスケール感があって、捜査一課の刑事と自衛官がチームを組んでるあたりも含めてこの作品から感じるのは「試行錯誤」だ なんか色々やってみて自分の得意なことと好きなことを選り分けていく過程 そんな感じのする物語でした 今野敏作品の特徴でもある圧倒的読みやすさも片鱗は感じるも、まだまだ成長途上 そんなことも感じました うーん、さてはいっぱしの今野敏さん評論家を気取っておるな
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