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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2016/03/25 |
JAN | 9784087716535 |
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海の見える理髪店
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海の見える理髪店
¥220
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商品レビュー
3.5
321件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
心の距離が離れてしまった家族との距離を縮める1歩を踏み出すお話の短編集。 最後の『成人式』だけよかった。 他は、そこから物語がいろいろ発展するような続きがあれば面白そうだなという、序章のお話って感じ。 『成人式』の娘の代わりに成人式に出る夫婦が大好き。 どうか、この夫婦がまた笑える日が来ますように…。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で第一155回直木賞受賞2016のシールを見て貸出。 どの話も家族、特に親子の関係性に関するもので、子どもが親に抱えるモヤモヤや葛藤、親が子どもに対して感じる後ろめたさや見栄が、時間の経過とともに顕になったり、飲み込めるようになったり。 後味は良いとは言えない。 親子とは言え人と人とのかかわりってこういう感じだよね、でも親子だからこそのこういうところあるよね、という自分の言葉で上手く表せない気持ちが時計、調髪、絵画等、それぞれの軸となるものを通しながら進んでいくことで、じわじわ心に降りていくような感覚になった。 親子って何かと美化されがちだし、甘えというか許されがちだし、他人とのかかわりにはない特殊な関係性があると思っていて。 それを実の親子、家族以外の関係性も織り交ぜながら対比的に進んでいくストーリーに、子どもとして読むと共感もあり、親として読むもやりきれなくもなり。 でもそれって、子どもの前で強くありたい、ちゃんとして見られたいって気持ちがあるからこそかも、なんて指摘されたような気持ちにもなり。 老いとともに、または成熟ともに、見え方は変わるし、それは切ないようなでもすっきりするような不思議な感覚になった。 なんかまとまらないけど、そんな感想。 好きな話は、 タイトルと表紙にもなっている「海の見える理髪店」 爽やかな理髪店の描写と重たい話のギャップ。ふたりの距離感。暗いのだけど明るい予感がする終わり方。 ちょっとドキッとさせられた「いつか来た道」 コントラストの強すぎる崩れた化粧の舞台裏にあった『杏子 PM2:00 』のメモに心が揺さぶられた。 弱さを隠すためにどこまでも強くあろうとした母。
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仏壇下の観音扉を開く とおばあちゃんの匂い がする─ 知ってます。湿布薬の ような匂いです。 その扉は私の実家にも 在ります。 そして近頃は年老いた 母から同じ匂いがする ようになりました。 ここになけなしの言葉 を綴ったとて仕方なく、 ただ「愛している」の ひと言を言...
仏壇下の観音扉を開く とおばあちゃんの匂い がする─ 知ってます。湿布薬の ような匂いです。 その扉は私の実家にも 在ります。 そして近頃は年老いた 母から同じ匂いがする ようになりました。 ここになけなしの言葉 を綴ったとて仕方なく、 ただ「愛している」の ひと言を言ってあげる だけで、 母はそれを私に見せず とも心の中では泣いて 喜んでくれるでしょう。 なのに、面と向かって 口からこぼれ出るのは そっけない言葉ばかり。 いままでとあまりにも 態度が違うので、 恥ずかしくなるんです、 柄じゃないよね、と。 こうしてあげたかった という後悔をしそうで、 そう、このままでは・・・ だから、勇気を出して 私がその言葉を伝える ことができる時まで、 どうか、母さん長生き してねと─ 心に灯がともりました。 家族愛を綴った何れも 素敵な六篇でした。
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