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無垢の領域 新潮文庫

桜木紫乃(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2016/01/29
JAN 9784101254838

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無垢の領域

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商品レビュー

3.7

23件のお客様レビュー

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2024/01/11

純香の周りの人間……嫌な奴ばっかりやん……。 誰も救われない、ただひたすらに後味の悪い物語。 並のイヤミスじゃないよ、コレ(笑)……重っっ。 嫌な奴という共通項が有るだけで個性の無い登場人物に感情移入も出来なかった。 物語としても、なんだか平坦で書いてある物をただ読まされてい...

純香の周りの人間……嫌な奴ばっかりやん……。 誰も救われない、ただひたすらに後味の悪い物語。 並のイヤミスじゃないよ、コレ(笑)……重っっ。 嫌な奴という共通項が有るだけで個性の無い登場人物に感情移入も出来なかった。 物語としても、なんだか平坦で書いてある物をただ読まされているだけといった印象……。んで、……解決編の無いぬるくどんよりとした後味……。 なんだ?なんだ?何が言いたい? ミステリとしても最後の盗作のくだりもほぼ予想つくし……ちょっと色々と中途半端な内容で消化不良。

Posted by ブクログ

2023/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

寝たきりの母親を持つ芽の出ない書道家である秋津龍生と高校の養護教員の妻、怜子。 発達障害の妹純香を引き取り一緒に暮らす民営図書館館長、林原信輝。その交際相手の里奈。 純香が秋津の前に現れたことにより、自分の足りないところがあぶり出され、しかし純香の才能に惚れ込み書道教室の助手にする。 自分の稼ぎで夫、義母の生活を賄う怜子は、純香を口実に信輝に惹かれていく。が、もともと執着しない性質の怜子は一度きりで終わる。 信輝と曖昧な関係を続ける里奈。 里奈も、純香を挟み信輝との関係に悩み… 最後は純香が書道教室の中学生に、橋から突き落とされて亡くなり全てが終わる。 そして書道大会の大賞を射止める秋津龍生の作品は、純香の作品(盗作?)だった。 書に押す雅印は、寝たきりの母親の作品。 最後まで、母親が詐病である理由は明かされなかった。それを何年も続け、医者も欺くということが可能かについては、少し疑問。 でも大好きな桜木紫乃作品なので、余韻がとても心地良い。 何度も図書館で借りて読んでいるが、そろそろ購入しようかな。 自分の置かれている状況、年齢によって、感じ方が違う。 本当にいい作品です。

Posted by ブクログ

2022/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生活能力には欠けるけれど書道の天才である林原純香が、民間に運営を委託されその館長となっている兄の元にやってきて起こす、周りへの人々の心のさざ波をえぐり出した問題作。書道家の秋津龍生はなかなか書道界で力を認められず、妻であり養護教員の怜子に経済的に支えられていたが、純香の件で林原館長に相談を受けてから男女の関係を持つ。秋津は純香の天才さに衝撃を受けつつ、そばに置くことを望んで自分の書道教室の教師として迎え入れる。林原館長には純香も馴染んでいる里奈という彼女がいるが結婚までは考えていない。秋津の母は、もうろくしているのか正気なのか定かではない状況。こうした人たちが抱える静かな嫉妬と羨望を、林原純香はそれぞれに気づかせていく。無垢である恐ろしさはそこにある。そして純香の急死。そこで人々の心のさざ波は薄らいでいく。 章ごとに主人公が違ったりして話の深みに入りにくいが、読み進めていくとざわざわとした心持ちになっていくところがこの小説の怖いところか。一度読んだだけでは、その深みに存在する「何か」を読み取るのは難しいかも知れない。自分も、その「何か」を探りあぐねて読み終わった。ジャンル的にはサスペンスらしいが、この作家の作品としては必ずしも成功作とは言えないのかも知れない。

Posted by ブクログ

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