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移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活 講談社文庫

高野秀行(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2015/09/01
JAN 9784062931830

移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

¥440

商品レビュー

3.8

39件のお客様レビュー

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2024/03/22

外国から日本に移住した人たちは普段どんなものを食べているのか。全国の町に溶け込みながら、食を通じて日本と生まれ故郷を行き来する人びとに取材したルポルタージュ。 本文に入る前に口絵の写真を見ているだけでお腹が空く。著者は執筆当時主夫になったばかりで料理の心得がなかったらしく、料...

外国から日本に移住した人たちは普段どんなものを食べているのか。全国の町に溶け込みながら、食を通じて日本と生まれ故郷を行き来する人びとに取材したルポルタージュ。 本文に入る前に口絵の写真を見ているだけでお腹が空く。著者は執筆当時主夫になったばかりで料理の心得がなかったらしく、料理の詳しいレシピが紹介されていないのが惜しい。 取材期間中に東日本大震災が起こり、それが全体を通して大きなトピックになっていく。つてを辿って疎開したり自国に一時帰国する人も多いなか、フィリピン人女性たちが残る東北の漁師町に食材を持っていく章の明るさは泣けてくるほどだ。文化の違いや差別的な視線を乗り越え、長い時間をかけて家族や隣人たちとの関係を築いてきた彼女たちは、家が倒壊しても自分の居場所はここだと言い切る。 それと対極のエピソードもある。中国生まれの朝鮮人マッサージ師は「日本はラク」だという。中国に移住した移民2世だった彼にとって、漢族との軋轢に苦しめられてきた中国よりもしがらみのない日本が気楽だった。 著者は取材を申し込んで各人のソウルフード的な料理を作ってもらうのだが、自分で「ラーメンとカレーは日本の国民食」なんてことを言いながらブラジル人が作るペルー料理に首を傾げ、"らしさ"を求める人間心理を見つめているのが面白い。こんなにいろんなところへ旅している人でもステレオタイプから逃れるのは難しいんだなぁ。

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2024/02/16

おもしろかった! 自分では知りえない世界を垣間見えた。 ときどき外国の方で、ルールを破ろうとする人がいる。例えば空港の荷物検査で、持ち込み禁止されたものを取り上げられて食い下がる人たちをテレビで見たことがある。彼らは自分の事情を延々と話し、情に訴えて説き伏せようとする。 理屈を...

おもしろかった! 自分では知りえない世界を垣間見えた。 ときどき外国の方で、ルールを破ろうとする人がいる。例えば空港の荷物検査で、持ち込み禁止されたものを取り上げられて食い下がる人たちをテレビで見たことがある。彼らは自分の事情を延々と話し、情に訴えて説き伏せようとする。 理屈を訴えるならわかるけど、そんな事情話したってなにも変わらないのに、と彼らのことを思っていた。図々しいとさえ思っていた。 でもこの本で、公園での焼肉パーティーを怒られたスーダンの人たちの描写を読んで、ああそうか、と腑に落ちた。 「スーダンでは独裁政権がいろんなことを禁止したり強制したりするから、僕らの方も言い訳をしたり、あの手この手でピンチをくぐり抜けるのに慣れてるんだ」 ルールが正しくない可能性を知っていて、自分たちの権利を守らなきゃいけないから、主張するのか。 自分にはない発想だった…。

Posted by ブクログ

2023/11/29

高野氏の本を、最近追い続けている・・これで何作目か!? 飽きることなく、氏の唯我独尊的と言えなくもない、足で、口で培った行動力とボギャブラリーに舌を巻いているのである。 これもめっぽう面白い。 執筆時の男女別 日本国内居住数を載せているが、10年余の今、どれくらいの変化があるだ...

高野氏の本を、最近追い続けている・・これで何作目か!? 飽きることなく、氏の唯我独尊的と言えなくもない、足で、口で培った行動力とボギャブラリーに舌を巻いているのである。 これもめっぽう面白い。 執筆時の男女別 日本国内居住数を載せているが、10年余の今、どれくらいの変化があるだろう・・同時に、日本人の国際意識の高まりはプラスか否か、円安の影響は、コロナ危機以降の増減はなど勝手に推測を入れつつ読んだ。 どの民族にも言えるのは【裃を脱いだそこに見える 巣の、裸の人間性】 氏がほかの著作で力説しているように、出されたものを表情変えず、喜んで(はーい)と食べる姿を見せてこそ、「そこに醸し出されて居る空気】と言った騎亜していけるのは論を待つまでもない事。 私がいつも楽しめ、興味を持つのはそこの奥にちらつく、思考の多々。 *国債が10兆を超え、米価が凋落し、区米風の食事が進行して生活習慣病が顕在化した21世紀の日本、欧米はやはりパンが大事、でもあの悲惨な国情を抱えるミャンマーですらコメが常に溢れているという事実。日本の農業はどこへ漂流するのだろう。 *言葉と料理を核とするフランス、国連は移民の定義を定めている・・その範疇にこだわって考えるとこの本の設定自体難儀になってくる・・が私的にはリベラルな認識で了解した。 *弁当事情で~台湾人は「日本人の中で生きて行くことができる子」を育てることに一義を置いている。ブラジル人は自分たちのアイデンティティを「他民族人種の移民国家」と認識している。。 *西葛西にて~インドでは自分と異なるものが同居していることは常態。どれも正しい、それを理解する事が生きて行く上でのスタンス。 *日本ではクリスマスは「アメリカ式!」ロシアのそれはユリウス暦・・1月7日八系ロシア人に抱いてきたファンタジーは何やら謎めいたノスタルジーなんだ。 大和朝廷の時代、朝鮮民族の優秀なものはは漢語ができた・・よって、医学や料理を教え、それは今日の米、味噌、酢、豆腐、種々の医学医術に通じて行っている。 もちろん、アカデミズムのお歴々カラ云えば、反論、談論活発となること大だろうが・・ 【日本は平和、住みやすい】という虚の外見の裏に隠れた実を見据える一角になった。 

Posted by ブクログ

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