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ポスト資本主義
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ポスト資本主義
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商品レビュー
3.9
19件のお客様レビュー
資本主義の成り立ち、どのようなものかがわかった。これからの視点も論点として述べられており、決して、資本主義に対抗するものではない
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2015年副題として科学・人間・社会の未来。 目次として はじめにー「ポスト・ヒューマン」と電脳資本主義 序章 人類史における拡大・成長と定常化ーポスト資本主義をめぐる座標軸 第1部資本主義の進化 第1章資本主義の意味 第2章科学と資本主義 第3章電脳資本主義と超資本主義vsポスト資本主義 第Ⅱ部科学・情報・生命 第4章社会的関係性 第5章自然の内発性 第Ⅲ部緑の福祉国家/持続可能な福祉社会 第6章資本主義の現在 第7章資本主義の社会化または「ソーシャルな資本主義 第8章コミュニティ経済 終章 地球倫理の可能性―ポスト資本主義における科学と価値
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本書は、現在の資本主義体制が、資源の枯渇や格差の問題などが現れている点を含めて、人類の幸福や精神的充足をもたらしているのかという現状を踏まえ、資本主義とパラレルに発展してきた科学技術が人間にとって何をもたらし、それの資本主義との関係性を探っていくものである。 . 資本主義とは何かについてまず考察しており、著者は「市場経済+限りない拡大・成長」を志向するシステム、と定義する。これは利潤の量的拡大による全体のパイの拡大が社会の利益につながるという議論が前提としてある。これを達成するために、個人が社会から独立した存在であることと、人間は自然を支配できることを思想的な出発点としている。 . このような思想を前提とした、資本主義と科学技術の発展を歴史的に概観していくと、「拡大・成長」の時代と「定常化」の時代があることがわかる。現在は第3の「定常化」の時代であり、この時代をポスト資本主義社会としている。 . この社会におけるビジョンとは、これまで考えられてきた思想(=機械的自然観・個人の独立性)が持つ外在的な考え方から、内在的な思想(=個人・コミュニティ・自然を相互依存的な観点で考えること)への変化を求めている。その上で、著者は「緑の福祉国家」または「持続可能な福祉社会」を提案している。これは、格差などの構造的な問題に対して①過剰の抑制 ②再分配の強化 ③コミュニティ経済、の方向性を持って対応する新たな社会構想として、提案し、結論としている。
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