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シャルリ・エブド事件を考える

鹿島茂(編者), 関口涼子(編者), 堀茂樹(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2015/03/01
JAN 9784560084304

シャルリ・エブド事件を考える

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商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2022/07/16

ちょっと難しいところもあったが、レポートの参考になった。 シャルリエブドの風刺画のスタンスを批判する声が日本では多かったけど、現地ではそんなことはなかったという。イスラム教対フランスではなく、イスラム国対フランス=テロリズム対言論の自由。

Posted by ブクログ

2015/04/02

表現の自由やライシテ(厳格な政教分離原則)をめぐる、さまざまな立場の言論を読み比べることができる良書。シャルリ・エブドに批判的な意見もあれば、許容・肯定する論考もある。 個人的には、Tout est pardonnéの誤訳問題をいち早く指摘した関口氏、イスラム政治研究者の池内氏の...

表現の自由やライシテ(厳格な政教分離原則)をめぐる、さまざまな立場の言論を読み比べることができる良書。シャルリ・エブドに批判的な意見もあれば、許容・肯定する論考もある。 個人的には、Tout est pardonnéの誤訳問題をいち早く指摘した関口氏、イスラム政治研究者の池内氏の論考が特に良かったと思う。表紙イラストに対する多角的な解釈を提示してみせた関口氏の「どのようにでも解釈できること自体が、イスラム過激派に対する痛烈な批判になっている」という論考や、西欧と日本で「自由」の捉え方が異なっており、日本は西洋的自由の価値基準を改めて取り入れるべきだという池内氏の主張が刺激的だった。この2つのエッセイを、本誌の最初と最後に配置した編集には拍手を送りたい。 ツイートに共感することの多い堀氏の論考には期待していたのだが、氏はシャルリ・エブドの風刺画を「自由のリミットを超える愚行」と断定して批判している。良くも悪くもモダニスト。「ポスト・」の付かないモダニズムの限界を垣間見た気がした。 本誌に掲載されている論考で、シャルリ・エブドに対する批判的な意見は大雑把に言えば次の4類型に収束すると思う(もちろん細部では多様な意見がある)。 ①フランスにおいてムスリムは差別されている少数派の弱者である。風刺や批判は強者から弱者ではなく、弱者から強者(または権力)に向けられるべき(山下、師岡、伊達、三浦、澤田、堀など) ②西欧文明の価値観である「表現の自由」や「ライシテ」を絶対化し、異文化に押し付けるのはいかがなものか(にむら、澤田など) ③表現方法が下品で、稚拙で、差別的で、侮辱的なのでよくない(師岡など) ④反イスラム、移民排斥を助長する(堀、港など) シャルリ・エブドに対して批判的な論者らは、あの問題の表紙イラストはイスラム教(だけ)が揶揄・嘲弄されているものだ、とハナから決めつけているように見える。「イスラム教徒が嫌がることをして、いたずらに傷付けてはいけない」と考える「良識ある我々」も風刺の対象に含まれているとは、つゆほども考えてはいないのだろう。それに気付かず、あくまで第三者の立場で「イスラム教徒を傷付けるのはよくない」と外から意見する様は滑稽ですらある。 一方で、多くの論者が指摘する「Je suis Charlie」の排他性・暴力性については深い共感を覚える。元々広い支持を集めていたとは言えないシャルリ・エブドに連帯の意思を示したからこそ「Je suis Charlie」には意味があった。国民がこぞってシャルリになってしまったのでは、「Charlie」はもはや全体の権力でもって「Charlieでない者」を排斥する抑圧者である。レイシズムと結託した「Je suis Charlie」など、シャルリ・エブドが世界に突き付けた究極の寛容という理想とはベクトルが真逆なのである。

Posted by ブクログ

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