人は過去生から、現在、さらに未来に受け継がれたカルマがあり、それで人生の設計図が作られているが、ヒマラヤ秘教によって魂を浄化すると運命を変えられ、幸福になるという。普通の感覚だと怪しいと思ってしまうが、著者は女性初のシッダーマスターで、死を超える修行を重ね、究極の悟りに到達したヒマラヤ秘教の正統な継承者。通常シッダーマスターには会えないが、会うことができる世界でたった二人のシッダーマスターの一人。ちょっとヒマラヤ秘教を体験してみたくなった。

借りたもの。 善悪の行いがもたらす様々な作用、それが運命となっていた。前世なり先祖の業であったり、自身の行いが未来へと繋がってゆく。 そしてそこから得た経験が心の癖となり、運命を作っていく。 そこから解き放たれ、良い運命とするためには、良いことをすること。 その理由を丁寧に書いている。人の魂に繋がる、神の存在に触れて。 究極的にカルマを浄化する方法は、ヒマラヤ秘教の叡智にあるという。 現代人は心に沢山のものを溜め込んでいる。そのしがらみを棄てること。 ウラジーミル・メグレ『アナスタシア』(http://booklog.jp/item/1/4864510555)で、シベリア杉と森が人に齎す叡智の話を読んだが、それに通じるものを感じた。 本当にヒマラヤの秘教へ足を運ぶ事は、すんなり出来ることでは無いかも知れないが…… サマディヨギの本当の姿について、開示できるものを分かりやすく書いてある。 修行の内容ではなく、何を得るヨガなのかを明記している。 それは体験して得るものだった。 同時に、これはきちんとした師に着いて信頼を築かなければ得られない事だと思う。クンダリーニヨガを独学して誤った境地に至り、犯罪を犯した新興宗教団体の教祖の話を思い出した。