競馬を始めてまもなく40年近く。馬券も当たらないし目線を変えてみて、馬主本を手に取ってみた。馬主と書いたけど、オーナーブリーダーという分野らしい。著者は7月の市場セールでコントレイル産駒を5億を超える金額で競り落とした人だと思うのだが、競走馬に心血をかける思いがこの本から伝わってくる。人を育てる、企業理念にも一致する。思い。絆。競馬本として読むだけでなく、企業管理の上でも参考になるのではないだろうか。

キズナ～ワンアンドオンリーでダービーを連覇した2014年に書かれた本。その時期のものだけに自信に満ちあふれている。もちろん、牧場開設から30年でダービー連覇したのだからその資格は十二分にある。 冬季夜間放牧などの特徴的な取り組みを披露しつつ、番頭格のスタッフやアメリカのスティーヴン氏などを紹介するという構成で、手柄を独り占めしないのもよい。 数年でG1を勝てると思っていたなど、できる経営者はこういう発想なのか（あるいは既存の牧場への問題意識が強かったのか）と思わされる。 前田氏が初めて競馬を見た記憶が中山大障害のニュース映画である、というのも興味深い

キズナとワンアンドオンリーでダービーを連覇し、その他にも活躍馬を多数輩出するノースヒルズ代表の前田幸治氏による一冊。 オーナーブリーダーとして積極的な夜間放牧やノースヒルズ、大山ヒルズでの調教や設備への投資と馬と人をとことん信じることで現在の結果へと繋がっていることが本書を読んで強く感じました。 また一頭一頭に対する想いも感じました。 牧場のスタッフや厩舎関係者やジョッキーに対しても絶対的な信頼を置いていることも本書を読んで知り、それが結果や次へと繋がっているとも感じました。 そして、結果を牧場のスタッフなど関係者と共有することが次への原動力になっているとも感じました。 また、種付けへの想いは本書で初めて知りました。一流の馬への騎乗機会を多くの人に与えて衣食住の環境を整えたりなど人材を育てることへのこだわりを強く感じました。 ダービーを連覇し、国内でもジャパンカップや有馬記念などの大レース、凱旋門賞などの海外のビッグレースの制覇など次なる夢に向けて進んでいく同氏やノースヒルズの活躍が楽しみになった一氏の競馬愛を随所に感じることのできる氏の競馬愛を随所に感じることのできる一冊でした。