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天国の囚人
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天国の囚人
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商品レビュー
4.1
19件のお客様レビュー
2022/10/2読了(再読) 『精霊たちの迷宮』を読んでいて、本作の内容をおさらいせねばと、再読。’14年の初読時は、いくつかの謎が謎のままで、消化不良な印象だったが、『精霊たちの迷宮』で伏線は回収されたようだ。
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忘られた本の墓場四部作の三作品め。これまでの作品よりも分量は半分くらいだけどスペイン内戦の閉塞的な時代を描いた部分の陰鬱さはなかなか辛い。一方で後半に日が差したような明るさもあり、ほっとさせるコントラストになっている。これまでの二作品を踏まえる部分が増えてきて、物語の複雑な構造に...
忘られた本の墓場四部作の三作品め。これまでの作品よりも分量は半分くらいだけどスペイン内戦の閉塞的な時代を描いた部分の陰鬱さはなかなか辛い。一方で後半に日が差したような明るさもあり、ほっとさせるコントラストになっている。これまでの二作品を踏まえる部分が増えてきて、物語の複雑な構造に感心するとともに過去の読書の記憶も問われてくる。
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フェルミンの過去、内戦直後を背景として、前作の『天使のゲーム』における主人公ダビッド・マルティンも深く絡むお話。 フェルミンの過去は想像以上に重たいだろうなと思い、第四作の『精霊たちの迷宮』の後に読んだ。感想としては、順番に読めば良かったと思った。たしかに、著者としては、どこ...
フェルミンの過去、内戦直後を背景として、前作の『天使のゲーム』における主人公ダビッド・マルティンも深く絡むお話。 フェルミンの過去は想像以上に重たいだろうなと思い、第四作の『精霊たちの迷宮』の後に読んだ。感想としては、順番に読めば良かったと思った。たしかに、著者としては、どこから読み始めても大丈夫なようにしているようだし、実際ドラマみたく順番に見ないと分からなくなるということはない。でも、順番に見て行った方が後々の作品へののめり込み度合いが違ってくる。たとえば、『精霊たちの迷宮』に出てくるマウリシオ・バルスも、『天国の囚人』を読んでからの方が「こいつ…!」って感じで感情移入しながら読める。私は『天国の囚人』を後回しにしたので、『精霊たちの迷宮』で彼がメインで出てくる章では「この人誰?」というふうに、少し退屈してしまった…。そこだけが唯一悔やまれる。
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