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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2014/07/22 |
JAN | 9784005007806 |
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理系アナ桝太一の生物部な毎日
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理系アナ桝太一の生物部な毎日
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商品レビュー
4.2
39件のお客様レビュー
桝さんのまるごと生き物愛に満ちた本であると同時に、少年が青年になり、やがて大人になっていく物語だなと思った。 元々チョウが好きで中高では生物部に入り、その後大学に進学して西表島行きたさをきっかけにスキューバダイビングのサークルに入る。そして海の生物に興味がわいてアナゴやアサリを...
桝さんのまるごと生き物愛に満ちた本であると同時に、少年が青年になり、やがて大人になっていく物語だなと思った。 元々チョウが好きで中高では生物部に入り、その後大学に進学して西表島行きたさをきっかけにスキューバダイビングのサークルに入る。そして海の生物に興味がわいてアナゴやアサリを研究する。大学院にも進学するも、あらためて自分の進路について考える。「好きなことを伝えるのが得意」と気づいてアナウンサーになった。 それだけではキラキラしたように聞こえるが、本人的にはそこまで「デキる」人ではなかったようだ。また、文中に明確には書かれてないけど挫折があったことが伺える。卒論が散々なものだったらしく、「好きな気持ちだけではカバーしきれない自分の実力不足」という言葉からは決して超えることなんてできない挫折感が直に伝わる。この人も苦労した人間なんだ、、、って思うと自分の中の桝さんを見る目がさらに優しくなるのを感じた。 ただ、生物やそれを取り囲む環境も観察してきたからか、いつも目の前の現実をしっかりと捉えていたように感じた。だから、仕事で想定外の事態が起きた時もそれなりの対処をしている(さすがにふて寝は笑えた。しかも案外悪くない効果を生み出してたw)。好きを突き詰めると副産物も生まれる。経験は役に立つときがくる。 クスッとなってたまにウルッとくる素敵な本でした。
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テレビはあまり見ないほうですが、それでも桝アナウンサーのことは知っていました。桝さんの生き物愛が詰まっているし、文章も読みやすい。好きなことのためにどれだけ人生を使うか、キャリアを考える視点でも楽しめる本。 ただどうしても、都会に住み、親御さんが教育にお金を使ってくれて、人脈に恵...
テレビはあまり見ないほうですが、それでも桝アナウンサーのことは知っていました。桝さんの生き物愛が詰まっているし、文章も読みやすい。好きなことのためにどれだけ人生を使うか、キャリアを考える視点でも楽しめる本。 ただどうしても、都会に住み、親御さんが教育にお金を使ってくれて、人脈に恵まれた環境が手を伸ばせば届くところにある、そんな恵まれた環境にある人の話だな、という思いが読んでいて自分の中に残ってしまった。 学問の「好き」を追い求めることが、もっと多くの人にとって手を伸ばしやすくなってほしい。
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〇岩波ジュニア新書で「学校生活」を読む② 桝太一『理系アナ桝太一の生物部な毎日』(岩波ジュニア新書、2014) ・分 野:「学校生活」×「部活」(文化部) ・目 次: プロローグ 思い出の島へ Ⅰ 生き物との出会い Ⅱ チョウ男の日々 Ⅲ 有栖川班の挑戦、そして理系...
〇岩波ジュニア新書で「学校生活」を読む② 桝太一『理系アナ桝太一の生物部な毎日』(岩波ジュニア新書、2014) ・分 野:「学校生活」×「部活」(文化部) ・目 次: プロローグ 思い出の島へ Ⅰ 生き物との出会い Ⅱ チョウ男の日々 Ⅲ 有栖川班の挑戦、そして理系へ Ⅳ アナゴ大学生 Ⅴ アサリ漬けの修士課程 Ⅵ 「理系アナ」の試行錯誤と現在地 エピローグ ふたたび、西表島から ・総 評 本書は、著者である桝太一さんが、自分の中学生から大学院生時代を振り返りながら、その「生き物」に対する熱い思いを語った本です。著者は、日本テレビアナウンサーで、いわゆる「理系アナ」として数々の番組に出演していました。 著者の熱い語りを聞いて(読んで)いると、生物部に限らず、文化部で活動することの面白さが伝わってきます。この本を読んで面白いなと思った点を、以下の3点でまとめます。 【POINT①】同じ気持ちを持つ仲間たちと「共有」する時間 著者が中学・高校時代に夢中になっていたのが「チョウ」です。ただ、こうした虫を「気持ち悪い」と思う人もいるでしょう。著者も、そうした言葉を過去に言われたかもしれません。ですが、本書で書かれているのは、同じチョウ好きな部員たちとの楽しい思い出です。言うならば、文化部は共通の趣味を持った人たちの集まりです。そこで「めずらしいもの、新しいものを発見したいという探究心」を持って「その腕を〔部員たちと〕競い合いたくなる」時間こそ、文化部の醍醐味だと言えます。他人の目を気にせず、共通の趣味をもった仲間たちと一緒に、好きなことに熱中する――そうした時間を大切にしてほしいと思います。 【POINT②】みんなで「作り上げる」喜び 著者は、生物部に「有栖川班」というグループを作り、学校近くの有栖川公園の植物について調べ、それをジオラマ形式にして文化祭で発表しました。その制作過程は、まさに「山あり谷あり」という感じでコミカルに書かれていますが、その時の様子について「自分たちで考え工夫して進めて、曲がりなりにも結論にまで達することができた」瞬間は「何にも代えられないくらい達成感に満ちたもの」だと述べています。文化部での活動では、自分の好きなものを題材に、何かを「作り上げる」経験をして欲しいと思います。たとえ、精度が低くても、何かを成し遂げた経験は君たちにとって大事な“財産”になるはずです。 【POINT③】好きなものを極めると「生き方」が変わってくる 著者は、多くの生き物を観察していく中で「あるがままを受け入れる強さ」を知ったと述べています。即ち、自然の中で「自分の置かれた状況を受け入れて、さりとてあきらめず、自分のできることだけをまっすぐやり続けること」の大事さを生き物たちから教わり、著者も何かに迷った時は、この「強さ」を思い出すようにしているそうです。このように、自分が好きなものを突き詰めていくと、自分なりのポリシーや考え方が生まれてきます。それは、何かに困った時や悩んだ時、自分が立ち戻る「原点」になります。文化部の活動で、こうした「原点」を持つことができれば、それだけ人生は豊かなものになるでしょう。 本書は、何も難しいことは考えずに、著者が自分の好きなもの(生き物)をひたすら楽しそうに語る姿を見(読み)ながら、自分もこうした学校生活を送ってみたいと憧れる――これが、一番正しい読み方なのでしょう。一度きりの中学校生活なのですから、ぜひ、自分の好きなものを追求してみてください。そうして過ごした時間は、君たちにとって素晴らしい“思い出”となり“経験”になるはずです。文化部という選択肢を前向きに考えてもらえれば嬉しいです。 (1320字)
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