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小さな黒い箱 ディック短篇傑作選 ハヤカワ文庫SF

フィリップ・K.ディック(著者), 大森望(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2014/07/10
JAN 9784150119676

小さな黒い箱

¥770

商品レビュー

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2023/07/13
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小さな黒い箱 「アンドロイドは…」に出てくるエンパシーボックスが宗教として駆け出しの頃の話。まだ信者も少なく、小さなカルトでしか無いが、「アンドロイドは…」では太陽系全域に信者を持つ大宗教になっている(キリスト教かよ)。 「アンドロイドは…」では謎の老人は売れない役者だと暴かれていたが(メディアの嘘かもしれんが)、それよりも着目すべきは箱を送りつけてる組織だろう。 共感中の怪我まで「共感」できる道具を家庭用品から作れるとあるが、これはどんな宗教への入信も自分の家からできますよって感じのメタファーかな? 輪廻の車 やったんだろ?17歳の子と。やらせてもらったんだろ?抗生物質だけじゃなくて、やらせてもらったんだろ?このスケベ!! ラウタヴァーラ事件 臨死体験中に見る悪夢ってマジ最悪だね。怖すぎだし救いもないし。かわいそう。 待機員 人が真面目に生きてない世界で、大事な事は機械が決めて人はそれに従う。そうなれば優秀な人材は機械から離れた位置で仕事をする。だからバックアップ大統領選をアホの田舎者に選出したのかな?優秀な人材をバックアップとして持っているのは勿体無いもんね。 ラグランド・パークをどうする? 歌った事が現実になる能力、ドラえもんの「ウソ800」に少し似てるけど、それよりすごい。 神の力にも匹敵する力だけど、それほどの力を1人の人間が握るのは怖いね。自分の能力に自覚してたら本当に神になれたのに、自己をもっと上手く認識研究する事ができたらよかったのにね。 聖なる戦い ドラえもんの「バイバイン」がかけられたガムが自販機で売られる。それに気づいたスパコンが核攻撃を試みる、事に気づいた人間が止める。止めてる間に攻撃の根拠をスパコンに聞くが要領を得ない←ココが人類敗北の原因やろ。スパコンとのコミュニケーションをしっかりしとけば負けなかった。何事にもおいてもコミュニケーションを怠ると負けると言う教訓。 運のないゲーム マッチポンプ詐欺師サーカス団。小さいロボに働かせた方が生産性高くないんか?罠で捕まえたロボは回収すんのかな? 傍観者 好きに生きさせてくれ、人に迷惑かけない限り。生き方を強制しないで。学校の校則とかも生き方の強制だよね。 ジェイムズPクロウ 人だけの社会になったらまたどうせ戦争するんでしょ?共生できないのが人間っぽいよね。 水蜘蛛計画 面白い。SF作家が予知能力者だと誤解して誘拐するとか。しかも後々作家はみんな処刑されるのかいな。作者自身の作品名も出てくるし、少し複雑だった。過去を変えたせいで今が変わったが、変わったのは人の記憶だけなのかな?最後のメモはオークションでフィリップが落札して、この話を執筆したって感じかな? 時間飛行士へのささやかな贈り物 永遠の命なんてささやかでもなんでもねえ!つらすぎる!

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2022/04/05

不肖鴨、毎年春先はいつもディックを読んでいるような気がするヽ( ´ー`)ノ 数多あるディックの短編の中でも、政治/社会/宗教をテーマにした作品を集めた短編集・・・と、なかなか重たそうですが、実際に読んでみるとメッセージ性が明快な作品が多く、後期のディック作品にしては比較的わかり...

不肖鴨、毎年春先はいつもディックを読んでいるような気がするヽ( ´ー`)ノ 数多あるディックの短編の中でも、政治/社会/宗教をテーマにした作品を集めた短編集・・・と、なかなか重たそうですが、実際に読んでみるとメッセージ性が明快な作品が多く、後期のディック作品にしては比較的わかりやすい印象です。 テーマの重さを中和するためか、ユーモラスで軽妙な筆致で描かれている作品が多いことも、特徴の一つ。実は守備範囲の広い”通俗”作家だったディックの一面が垣間見れます。登場人物がどいつもこいつも頭のネジが一本抜けている感じなのも、親近感アップに一役買ってますね。 しかし、ラストの一作、「時間飛行士へのささやかな贈物」、これは心底重い・・・。 重さの理由が、外的要因ではなく、ただひたすらに主人公の内的要因によるという救いようのなさが、また極めてディック的。生身のディック自身がリアルに感じていた、当時のアメリカ社会の閉塞感が反映されているのでしょうか。この重たさがねぇ、ディック作品を読み慣れると癖になっちゃうんですよねー。 ディックの短編集はまだまだたくさんありますので、少しづつ読み進めたいと思います。春先に。

Posted by ブクログ

2021/04/10

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の原型作を含む11篇の、SF小説の短編集。 個人的には6作品目の『聖なる戦い』が一番面白くて怖かった。 SFとホラーは紙一重というのを体現しているような作品だったと思う。 全作品を通して、「よくこんな設定を思いつくなあ」という舞台設定であ...

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の原型作を含む11篇の、SF小説の短編集。 個人的には6作品目の『聖なる戦い』が一番面白くて怖かった。 SFとホラーは紙一重というのを体現しているような作品だったと思う。 全作品を通して、「よくこんな設定を思いつくなあ」という舞台設定でありながら、現実をよく反映していたり、未来に起こってしまうかもしれないと思わせたりしてくれるところが好きだった。

Posted by ブクログ

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