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夢のなかの夢 岩波文庫

タブッキ【作】, 和田忠彦【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2013/09/19
JAN 9784003270615

夢のなかの夢

¥385

商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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2022/08/08

各人物への著者による解説が、著者がその人物をどう思っているかを端的に表していて面白い。経歴からの後付け感があるせいか夢本来の荒唐無稽さはさほど感じない。他のタブッキ作品を読んで戻って来たら、もっと深く考えられるかもしれない。

Posted by ブクログ

2022/05/05

現代イタリアの作家タブッキ(1943ー2012)が、歴史上の芸術家がかつて見ていたかもしれない夢を想像し作品化した連作短編集、1992年。 □ 夢にまつわる著述家というと、真っ先に思い浮かぶのは『夢判断』のフロイトと『夢の本』のボルヘスの二人。しかし、この二人では夢に関心を向...

現代イタリアの作家タブッキ(1943ー2012)が、歴史上の芸術家がかつて見ていたかもしれない夢を想像し作品化した連作短編集、1992年。 □ 夢にまつわる著述家というと、真っ先に思い浮かぶのは『夢判断』のフロイトと『夢の本』のボルヘスの二人。しかし、この二人では夢に関心を向ける動機、夢から先への進み方が全く異なっているように感じられる。 フロイトは、夢を性的なものと結びつけて解釈しようとする、夢を足掛かりにして人間の内部に向かって沈潜していこうとする。夢というもののなかに、夢見る当人の存在が高密度の一点として凝縮されてしまっている感がある。 それに対してボルヘスは、夢を人間の外部へと通じる秘密の抜け穴のようなものとして捉えているのではないかと思われる。人間の外部にある《永遠客体》へと通じていく回路として。それは、ボルヘスの文章を読んでいて感じる、人間のスケールを超えて時間的にも空間的にも遠くに高まっていく「高度の感覚」、その「高度」において人間が自己という一個性を消失して中空に発散していってしまうような感覚、に通じるのではないかと思う。 ではタブッキの本書。率直に言って、読んでいて想像の広がりが惹き起こされることはあまりなかった。「歴史上の芸術家がかつて見ていたかもしれない夢」の作品化という試みからして、夢へのボルヘス的なアプローチを期待して読んでしまったのだが、読後感はあの「高度の感覚」「消失と発散の感覚」とは異なるものだった。「夢」の内容が巻末「この書物の中で夢みる人びと」の略歴をなぞるようなものであったこと、いくつかの「夢」に露骨な性的描写が含まれていたこと、がその理由かもしれない。その意味では期待外れであったし、期待を裏切る面白さというのも感じることができなかった。

Posted by ブクログ

2020/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著名な文化人が見た夢を空想膨らませて描いたショートショート集。ただし楽しむにはそれなりに知識が必要。個人的にはカラヴァッジョ、ゴヤ、ドビュッシー、チェーホフ、ロートレックあたりが面白かった。特にカラヴァッジョ「マタイの召命」に引っ掛けた夢の話はいかにもで秀逸に思った。

Posted by ブクログ

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