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王になろうとした男

伊東潤(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2013/07/27
JAN 9784163823201

王になろうとした男

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商品レビュー

3.8

24件のお客様レビュー

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2018/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

毛利新助、塙直政、中川清秀、荒木村重、津田信澄、彌介と、織田家を巡る人々の短編集。最初は人選がニッチすぎると思ったが、どれも読ませる内容でとても面白かった。 この連作における本能寺の変の黒幕は、津田信澄、丹羽長秀光秀、秀吉、村井貞勝であった。 近年は本能寺の変の理由については、織田家諸将が信長についていけなくなった結果と描いている作品が心なしか多い気がした。

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2016/10/05

信長にまつわる5人5編の短編集。それぞれの短編の主人公が、他の短編に出てきたり、マルチアングル的な作りなっていたりもするが、登場人物やエピソードの設定がきちっと統一されているので、読んでいて興醒めすることなく、ぐいぐい一気に読める。いつものように、ハッピーエンドは全然ないんだけど...

信長にまつわる5人5編の短編集。それぞれの短編の主人公が、他の短編に出てきたり、マルチアングル的な作りなっていたりもするが、登場人物やエピソードの設定がきちっと統一されているので、読んでいて興醒めすることなく、ぐいぐい一気に読める。いつものように、ハッピーエンドは全然ないんだけど、でも、スキッとした読後感を得られる良作だと思う。

Posted by ブクログ

2015/03/15

伊東潤さんの作品を連続で読みました。 今回の「王になろうとした男」は この本に収録されている5つの短編のラストの題名。 と、言っても他の短編も織田信長という大きな存在で繋がっていて このタイトルとリンクしてくるところがあります。 毛利新助(今川義元の首を...

伊東潤さんの作品を連続で読みました。 今回の「王になろうとした男」は この本に収録されている5つの短編のラストの題名。 と、言っても他の短編も織田信長という大きな存在で繋がっていて このタイトルとリンクしてくるところがあります。 毛利新助(今川義元の首を取った男) 塙直政(秀吉、光秀より出世していた男) 荒木村重(信長に叛旗をひるがえし、生き残った男) 中川清秀(恩人村重を裏切った男) 津田信澄(信長に殺された弟の息子であり、最も従順な信長の親族) 彌助(信長に仕えた黒人) 信長や秀吉を描いた歴史小説の中で 脇の脇で出てくるような男たちが、 この小説ではいきいきと己の野望の中心として描かれています。 こんな歴史解釈もあるのかとうならせるような展開。 もう一気読みです。 恥ずかしながら、塙直政については全く知らなかったので 最初は伊東さんの作りだしたキャラクターなのかと勘違いしてしまいました。 彼を知ったことによって、ネットで検索しまくり 徳川家康、浅井長政との同盟を成功させ 途中までは秀吉や光秀を上回る出世し、九州の由緒正しき苗字「原田」をもらいながらも 最後は悲惨な最期をとげ、その後信長にその存在を抹殺された男。 もう正直彼のとりこになりました。 関連書籍を読みまくりたいそんな衝動です。 それ以外の男たちも魅力たっぷり 伊東さんが描いたこの歴史小説は自分に新たな発見をいくつもさせてくれるものでした。

Posted by ブクログ

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