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福家警部補の再訪
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福家警部補の再訪
¥550
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商品レビュー
3.6
41件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大倉崇裕さんの『福家警部補』シリーズ第2作。全4編中3編は、100pに満たない手頃な長さであり、その分切れ味が鋭い印象を受ける。 「マックス号事件」。強請られたから殺すという単純な動機と、航行中のクルーズ船内という現場。なぜか福家警部補が乗船していたのが、運の尽き。このシリーズには珍しい動かぬ証拠を突き付けられ、観念するしかない真犯人であった。 本作中唯一100p超えの「失われた灯」。売れっ子脚本家の一世一代の大勝負とは。これまた強請られたから殺すという単純な動機だが、偽装工作が凝りすぎていて脚本家らしいというか、最初から無理があるような。被害者の職業設定が、意外な形で真犯人の足元をすくう、とだけ書いておきましょう。 「相棒」。落ち目の漫才コンビの一方が、再出発を目論み相棒を殺害した。お笑いコンビの解散は現実にもよく聞くが…なぜ殺す??? いくら作り話とはいえ、福家警部補の追及がさっぱり頭に入ってこない1編。 「プロジェクトブルー」。フィギュア造形を手掛ける会社社長の、過去の秘密とは? 最後にまた強請られたから殺すパターンだが、マニアックなフィギュア造形の世界だけに、足が付いた理由もマニアックでしたとさ。 全4編、真犯人の職業設定や舞台など凝りに凝っており、贅沢なネタ揃いである。最初に切れ味が鋭い印象を受けると書いておいて、矛盾するかもしれないが、勿体ないネタの使い方という気もしないでもない。 このシリーズの評論によく挙げられる『刑事コロンボ』シリーズをちゃんと見たことがないのだが、ヨレヨレのコート姿というコロンボの印象は強烈だ。内面は描かないとしても、福家警部補にも見た目のインパクトがあればなあ。 シリーズを逆に読んでいるから、こんな勝手な考えが浮かぶのかもしれないが、自分は思う。もっと認知されてほしいシリーズだ。
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福家警部補シリーズ第二弾。豪華客船に紛れ込んでしまい、そのまま事件を解決。拉致監禁の被害者を演じる犯人を暴く。漫才コンビ間で起こった殺人事件を解決。玩具企画会社社長の陰謀を暴く。4編を収録。犯人が悪あがきしないのも、刑事コロンボと同様。
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4編収録の倒叙形式本格ミステリー第2巻。どこか頼りない感じがしながら、不思議と人を安心させてしまう福家警部補。今回もパワー全開で、見事に犯人を窮地に追い込みます❗ 彼女のプライベートな部分も垣間見れて、次回作も読みたくなる肩のこらないミステリーです♫ 個人的には、『失われた灯...
4編収録の倒叙形式本格ミステリー第2巻。どこか頼りない感じがしながら、不思議と人を安心させてしまう福家警部補。今回もパワー全開で、見事に犯人を窮地に追い込みます❗ 彼女のプライベートな部分も垣間見れて、次回作も読みたくなる肩のこらないミステリーです♫ 個人的には、『失われた灯』と『プロジェクトブルー』が好みです♫
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