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評価と贈与の経済学
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評価と贈与の経済学
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100件のお客様レビュー
岡田:……うちの学校の生徒にはぼくと話している時でも平気でケータイを操作する子がいるんですよ。恋人や友達と一緒にいる時でも同じなんです。なぜかって考えると、それって彼らの中での礼儀作法なんですね。……ぼくらの古典的な考えでは、第一世界のほんとうに大事なときはケータイいじらないって...
岡田:……うちの学校の生徒にはぼくと話している時でも平気でケータイを操作する子がいるんですよ。恋人や友達と一緒にいる時でも同じなんです。なぜかって考えると、それって彼らの中での礼儀作法なんですね。……ぼくらの古典的な考えでは、第一世界のほんとうに大事なときはケータイいじらないって思いますけど、ほんとうに大事な時でも彼ら彼女らはいじるんですよ。それは「自分のなかで複数世界がレイヤー構造になっているという真実」を目の前で見せるという行為を通じて、「各レイヤーのマネジメントをするリアルな姿まで見せてるのは、あなたが大切な人だからだよ」というメタ・メッセージを送っていることになると考えているからだと思います。(pp.125-6) 内田:サンデル教授に「こっちを選ぶと五人死んで、こっちを選ぶと一人死ぬ、さあどちらを選びますか?」っていう問題があったけれど、そういう決断をするように追い込まれるってことは「間違った決断」を連続的に下し続けてきたことの結果なんだよ。それは「問題」じゃなくて「答え」なの。そんな決断しかねる窮地に直面するはるか手前で、そういう羽目に陥らないようにするため、何をしたらいいかを考えなくちゃ。……(p. 199)
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岡田 大事なときでもスマホをいじる 「自分の中で複数世界がレイヤー構造になっているという真実」を目の前でみせる行為を通じて 「各レイヤーのマネジメントをするリアルな姿まで見せてるのは、あなたが大切な人だよ」というメタ・メッセージを送っている
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内田センセイの「贈与経済」に賛同している者として見過ごすことのできなかった一冊は、内田ファンだという岡田斗司夫との対談本。 意見の合うところもあれば、まったく食い違うところもあったが、それでも内田センセイの「贈与経済」のコンセプトをさらに進化させたのはさすが。彼の言う「評価経済」...
内田センセイの「贈与経済」に賛同している者として見過ごすことのできなかった一冊は、内田ファンだという岡田斗司夫との対談本。 意見の合うところもあれば、まったく食い違うところもあったが、それでも内田センセイの「贈与経済」のコンセプトをさらに進化させたのはさすが。彼の言う「評価経済」は「贈与経済」とほぼ同じコンセプトだ。 また、ウチダ本特有の流れるような論理展開は、この本の中でも生きている。岡田の「イワシ化する社会」「拡張型家族」といった現代を表す秀逸なコピーが、二人の対談の潤滑油になっていて、意見が異なることはあっても流れはよどみなく、いちいちストンと落ちてくる。 それにしても、「YMO」に注釈が付いていたのは軽くショックだった。(YMOをリアルで知らない人はもうかなりたくさんいるのか。。)
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