Apache Webサーバー 改訂版 Version 2.4/2.2/2.0対応 Webサーバーとして、高いシェアを誇ってきた「Apache」の入門書になります。 2013年に初版が出た本ですが、Apacheの最新バージョンが2.4のままなので、一応対応しています。 CentOSを中心に説明されていますが、Ubuntu、Windows、Mac OS Xについても説明されており、これらのOSでも学習できるのは、ありがたいです。 【本書で学べること・考えること】 - Web技術の概要 - インストール方法 - 設定ファイル - 公開ディレクトリの追加 - アクセス制御 - CGI - モジュールによる機能拡張 - SSL対応 - ログの活用 - サーバー管理 読んでみての感想です。 Apacheを実際に動かしながら、設定ファイルを変更したり、各種機能を使ったりと基本的な内容を押さえることができます。 Apache自体は変化がなくても、周辺の技術に変化があり、記載内容のままでは動かない箇所もいくつかありました。ただ、インターネット上に情報も豊富なので、大きな障害にはなりませんでした。 自分はUbuntu20.04LTS on WSL2の環境で動かしましたが、問題なく動作はしました。 Ubuntuはコマンドで機能の有効化を行い、設定ファイルは各機能ごとに細かく分かれていることも理解できました。 シェアの低下もあり、Apacheの入門書は今後の出版は期待できないので、この時点で学べたのは良かったです。

・手広く、分かりやすい。仮想ホストやディレクティブの細かい設定方法、品質値の話、2.2と2.4の違いなど、かゆい部分までしっかり書いてある。 ・運用的に実際使えるか使えないかの観点が薄い。例えばCGIも便利そうにがっつり書いてあるが、技術要素として選択する上で、気をつけなければならない部分もあるはず。そこは読み手が経験で判断するしかない。 ・できるPROシリーズは初めて読んだが、今後気になるシリーズとなった。