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空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む 集英社文庫

角幡唯介【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2012/09/20
JAN 9784087468823

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商品レビュー

4.2

87件のお客様レビュー

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2024/03/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

ようやく読書の時間を取れるようになってきたため再開。 二部構成、各6章-2章構成 探検家の魂のノンフィクション自叙伝 ・メインストーリー チベットのツアンポー峡谷にある、 前人未踏の空白の五マイルを日本の探検家が単独で踏破を試みる。 ・サブストーリー 途中、角幡氏の回想シーンと、ツアンポー・チベットの案件にまつわる歴史的叙述のシーンがある。 ・構成 基本的には角幡氏の探検中のシーンがほぼありのまま語られる。 ・特に印象的な場面など p.177 当然のことだが、滝には地元の人たちから呼び習わされてきた名前があった。〜米国人が思い入れたっぷりに名付けた「ヒドゥン・フォール・オブ・ドルジェパグモ」でも、中国人たちが無機質に命名した「蔵布巴東瀑布群」でもない、「ターモルン滝」という美しい名前があったのだ。 p.112,113 息子はどこかに流れ着いたら、そこで修行をするんだと答えたという。そこはチベットの有名な聖地なんだ。それが2人の間に交わされた最後の会話だった。『今になって思うと、どこかに流れ着いたらというのは、死後の世界のことを言っていたのかなとも思う。今でもあの言葉の意味を考えることが多いんですが、行く前からある程度の覚悟はあったのかなと思います。』 エピローグとあとがき全部 ・気づき 1.究極の追体験 何かを追体験できる、というのが読書の魅力の一つだと思うが、そのような追体験のうち、何かしらは自分が共感できるものだったり、イメージしやすいものだったりする。 ただ、この本はそこが全く異なっていた。 角幡氏が体験した全ての出来事が、常軌を逸したものであり、私自身では到底真似することが不可能で、イメージさえも難しい領域にあるものだった。 ゆえに1文1文読むのにとてつもなく体力を使ったが、その分だけ無知(未知)の世界の広がりを感じることができた。 2.自分の行動の意味づけをすること 彼が敢行した探検行為は、周囲からすればどういう意味があるのか疑問に感じるし、実際私も読んでる途中になぜこんな死のリスクを冒してまで冒険をしているのか…?という気分になった。 角幡氏自身も探検途中にその意味するところを突き詰めきれてはいなかったのではないか。 というのも、今なぜそれに取り組んでいるのか、その時々では本能的・直感的に分かってはいるものの、それを言語化するよりも先に体が行動しているからだと思う。 言語化・意味づけをせずにやり過ごしてしまった体験は風化してしまい、せっかくの貴重な体験でさえも問答無用で錆びついてしまう。自分の血肉となるべき経験を無価値にしてしまうのは勿体無い。 しかし、そうは言っても簡単に自分の行動の意味づけを行うことはできないようで、角幡氏もあとがきの部分で、全てを書き記すことはできていないと書いている。 分からなければ何度も重ねて意味づけをする必要があるようだ。 3.文の構成 本書の内容はとんでもない出来事の連続ではあるが、割と最後の方は慣れてきて、若干単調に感じてくる。というのも、本書の位置付けが最初に提示されず、読み手が迷子になってしまうからでは?と感じた。最後の最後で本書の位置付けが明示され、その背景で書いたのね、と納得はできるが、その情報なしだと、どんな素敵な秘境があるのだろうと期待しながら読み進めるので若干面食らう。 構成として、この冒険に何の意味があるのだろう、と疑問を抱かせる点では本書の構成がエピローグで伏線回収的になっていいのかも、と思ったりもしたが、最初に位置付け明記した方が親切とも思った。

Posted by ブクログ

2024/02/24

ノンフィクションといえば良いのか、若者の成長物語とも言えそう。死ととなりあわせの冒険に赴く人々の気持ちが、最後につぶやくように記されており、ために冒険者は続き、それを我々は追体験したいのかもしれない。 文章は平易で読みやすく、感情移入も容易。 「冒険は生きることの意味をささやきか...

ノンフィクションといえば良いのか、若者の成長物語とも言えそう。死ととなりあわせの冒険に赴く人々の気持ちが、最後につぶやくように記されており、ために冒険者は続き、それを我々は追体験したいのかもしれない。 文章は平易で読みやすく、感情移入も容易。 「冒険は生きることの意味をささやきかける。だがささやくだけだ。答えまでは教えてくれない。」

Posted by ブクログ

2023/12/23

2011年7月27日のブログより (内容) チベットの奥地にツアンポー峡谷とよばれる世界最大の峡谷がある。この峡谷は一八世紀から「謎の川」と呼ばれ、長い間、探検家や登山家の挑戦の対象となってきた。チベットの母なる川であるツアンポー川は、ヒマラヤ山脈の峡谷地帯で姿を消した後いった...

2011年7月27日のブログより (内容) チベットの奥地にツアンポー峡谷とよばれる世界最大の峡谷がある。この峡谷は一八世紀から「謎の川」と呼ばれ、長い間、探検家や登山家の挑戦の対象となってきた。チベットの母なる川であるツアンポー川は、ヒマラヤ山脈の峡谷地帯で姿を消した後いったいどこに流れるのか、昔はそれが分からなかった。その謎が解かれた後もツアンポー峡谷の奥地には巨大な滝があると噂され、その伝説に魅せられた多くの探検家が、この場所に足を運んだ。 第8回開高健ノンフィクション賞受賞作。読み始めて先ず、3世紀前にも”プラント・ハンター”なる職業があったという事実に驚いた。未開の地に咲く珍しい植物を採取したり種を自国に持ち帰り売って生計を立てる仕事だ。それだけ、先進国は昔から未知なる大陸や植物に目を付け憧れ、自然がもたらす大きな価値を知っていたということか。ドキュメンタリーには苦手意識があるが、とても読み易い文章で、最後まで飽きることなく読むことができた。開高健ノンフィクション賞に相応しい作品だと心から思う。 彼の挑戦は学生時代の2002年と仕事を辞めて挑んだ2009年の2回。良くぞ生還できた。生命をかけてまで冒険する彼らを突き動かす原動力となるものは一体何なのか。角幡が最初にかの地に向かう数年前、日中合同で組織された探検隊の隊員であった同じ大学の人物がこのツァンポー川で遭難し、亡くなっていた。武井氏は先を漕いでいた後輩のカヌーが転覆し後を追いかけて遭難しているが、本書の中の一章にこのカヌーイスト、武井義隆氏について追悼した文章が紹介されていた。 『あの時僕は本流に向かった君の本能的、直感的な判断に大きな感動を覚えました。そこに義隆君の勇気と偉大な人格を見たからでした。君はカヌーを通じて自然を考え、自分を見つめ、自らの人間性を高め、そうした体験の中から自然界の法則を識り人格を高めていったのですね。君の気高い精神は不滅です。あなたにとって冒険は「生きていくための新たな道を開く大きな扉」だった』。更に角幡さんは下記に続く文章を書いている。 https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/af/0e325ff6733166b2e5f81767afab43b4.jpg たぶん、冒険者と呼ばれる彼らは、私たちが営む日常の生活に満足できないのだろう。普通に起きて飯を食べ会社に行き、家庭を持つような平穏な一日は、生死をかけて生きる瞬間瞬間をつないで生きた者にはぬるま湯にしか写らないのではないか。平凡な生活を長く続けるのは不可能で、生きている感覚を感じとれなくなるのではないだろうか。高見に登った人々には孤独な闘いが与えられ、それを貫く生き方を選ぶ厳しく険しい道しかないのではないかと思える。 映像で「極夜」を観てもやはり同じ感想を持った。

Posted by ブクログ

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