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社会を変えるには 講談社現代新書

小熊英二【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2012/08/18
JAN 9784062881685

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社会を変えるには

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2024/02/05

小熊英二(1962年~)氏は、東大農学部卒、岩波書店勤務、東大大学院総合文化研究科博士課程修了、慶大総合政策学部専任講師・助教授を経て、同教授。専攻は歴史社会学、相関社会科学。『社会を変えるには』は新書大賞(2013年)を受賞。その他、サントリー学芸賞、毎日出版文化賞、小林秀雄賞...

小熊英二(1962年~)氏は、東大農学部卒、岩波書店勤務、東大大学院総合文化研究科博士課程修了、慶大総合政策学部専任講師・助教授を経て、同教授。専攻は歴史社会学、相関社会科学。『社会を変えるには』は新書大賞(2013年)を受賞。その他、サントリー学芸賞、毎日出版文化賞、小林秀雄賞等を受賞。 本書は、20世紀に入り、社会を変えたい、と思いながら、実際には変えられると思えない、或いは、そもそもどうしたら「社会を変える」ことになるのかわからない人が増える中で、「社会を変える」とはどういうことなのかを、歴史的、社会構造的、思想的に説いたものである。 具体的には、日本社会の現状(第1章)、社会の変化につれて、社会運動がどう変わってきたか(第2章)、戦後日本の社会運動の歴史(第3章)、古代ギリシャの民主主義(第4章)、近代自由民主主義とその限界(第5章)、現代思想における民主主義(第6章)、社会運動に関する様々な理論と、「社会を変えるには」どうすればいいのか(第7章)、という構成となっており、新書にしては珍しい500頁の大部である。 著者は、「この本は社会運動と対話民主制を薦めている」と要約し、それを「正解」として盲目的に従うことはしないで欲しい(その理由は、本書の中で繰り返し出てくる)と書いているのだが、備忘のために、私なりの理解をシンプルにまとめると以下である。(歴史や思想については省く) ◆工業化社会からポスト工業化社会への移行(欧米では1960~70年代、日本では1990年代後半)に伴って、「労働者」や「農民」のような階級、或いは「若者」や「女性」といったカテゴリーが社会運動の主体とならなくなった。 ◆古代ギリシャの直接民主主義では、全員が議論に参加し、盛り上がることによって、「みんな」や「われわれ」が決めたという納得感を得ていた。 ◆近現代の、代議制による自由民主主義においては、個人が自由になったことと裏腹に、上記のようなカテゴリーの枠が希薄化し、自分たちは「ないがしろにされている」、「居場所がない」、「代表されていない」と考える人が増えてきた。 ◆こうした状況を打開するためには、個人が自ら対話をする機会(社会運動など)に参加し、新しい「われわれ」を作り出す努力をするしかない。そのために、政府や専門家がするべきことは、個人が(対話)力をつける機会を作って手助けをすることである。そして、それこそが「社会を変える」ことなのである。 ◆民主主義の原点は、参加者みんなが生き生きとして、思わず参加したくなる「まつりごと」である。そこにおいて、人は、自分個人を超えたものを代表していると思い、それとつながっていると感じることができる。 2012年に本書が出版されてから10年以上が経つが、今日では、著者の望んだ方向とはむしろ逆に、考えることも、異なる意見を持つ人と対話をすることもない人々が増え、それを扇動するポピュリスト政治家が、世界を席巻している。(日本とて例外ではない) チャーチルは、第二次世界大戦終結直後に、「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」と語り、事実、自由民主主義は、ファシズムにも社会主義にも打ち勝ってきたはずなのに。。。 著者の次の言葉を改めて心に刻みたいと思う。「社会を変えるには、あなたが変わること。あなたが変わるには、あなたが動くこと。言い古された言葉のようですが、いまではそのことの意味が、新しく活かしなおされる時代になってきつつあるのです。」 (2024年2月了)

Posted by ブクログ

2023/06/11

 本書の目的は、運動を敬遠している、あるいは忌避感を抱いている人たちに、運動の魅力を伝え、運動をしてみようかなと思わせることである。最初に反原発運動こそがあらゆる運動が開花する肝である(となりえる)ことを主張し、その後なぜ過去の日本の左翼運動が破綻したのかをわかりやすく解説し、議...

 本書の目的は、運動を敬遠している、あるいは忌避感を抱いている人たちに、運動の魅力を伝え、運動をしてみようかなと思わせることである。最初に反原発運動こそがあらゆる運動が開花する肝である(となりえる)ことを主張し、その後なぜ過去の日本の左翼運動が破綻したのかをわかりやすく解説し、議会制民主主義に囚われることなく、運動によってこそ社会が変えられることを力説している。後半ではいろいろな社会変革理論をとりあげているが、著者が言うように、本書は運動の正解を示すようなものではなく、むしろ議論の叩き台となるようなものである。あくまでも本書は運動を行おうという人のための導きの糸に過ぎない。したがって、本書の評価軸は、社会思想などの著者の理解の正確さよりも、果たしてこれを読んだ人が本当に運動をプラスに捉えてくれるのだろうか、ということに求められるべきであろう。それは私たちのその後の行動が示すのだから、ここで本書の評価をすることは適当でない。しかし、ここでは学術的な観点から見ることにし、その場合、社会思想の解説で一部不正確な箇所(例えばマルクスの物象化論)があったため、星を一つ減らしておく。

Posted by ブクログ

2023/04/17

感想 無知のベールを被る。しかし人々が属性化されていない世界で有効なのか不明。間接民主制と多様性は真に両立するのか。全員の声を聞くのは困難。

Posted by ブクログ

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