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世界の99%を貧困にする経済

ジョセフ・E.スティグリッツ【著】, 楡井浩一, 峯村利哉【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2012/07/23
JAN 9784198634353

世界の99%を貧困にする経済

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商品レビュー

3.8

38件のお客様レビュー

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2023/11/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

10年前のアメリカ経済の現状と提案がまとめられた一冊。 リスクの高い金融商品を貧困層に売り込むことで発生したサブプライムローンと、その後拡大した富裕層と貧困層の拡大、そして中流階級の減少。 当時の政府、経済、金融の状況、特に富裕層や企業に対する実質的な減税を行う一方で利益の拡大のためだけに全体の経済拡大を行わず、中流階級や貧困層への過剰な金融商品の売込を行い、実質的な経済力の衰退を助長させている現状を指摘。 さらに、本状況は単なるパイの取り合いでしか無いことの指摘や、1%の富裕層がより有利になるためだけに行われている癒着や投資の実情と危険性を説明している。 最後の章では、現状維持の危険性と打開策を打ち出し、全世代に平等な政策、そしてフェアな取引によってアメリカ経済全体が活性化され、最終的に富裕層も貧困層も豊かになれる事を記載している。 本件は10年前の提言となるが、現状の日本経済についても参考になる点が多々あると感じることが多かった。 日本については往々にしてアメリカ経済のトレースをしていると言われがちだが、本書を読むことで納得できてしまう点もあったことは事実である。 今後の経済の生末を読み取る中で、無視できない一冊。

Posted by ブクログ

2022/01/04

日本人は繫栄を幅広く共有できたのか 困窮から抜け出せないシステム: 市場の機能不全 グローバル化のツケ 不平等と不公平 ヨーロッパより階級格差が大きいアメリカ モラルの喪失 政治制度の機能不全 抗議者たちが求めているもの 希望の道はあるのか 経済学の使命 1%の上位が99%の下...

日本人は繫栄を幅広く共有できたのか 困窮から抜け出せないシステム: 市場の機能不全 グローバル化のツケ 不平等と不公平 ヨーロッパより階級格差が大きいアメリカ モラルの喪失 政治制度の機能不全 抗議者たちが求めているもの 希望の道はあるのか 経済学の使命 1%の上位が99%の下位から富を吸い上げる: すべての船を浮揚させられない上げ潮 トリクルダウン効果はなかった アメリカの不平等の概況 労働力の二極化 大不況は苦しい生活をさらに苦しくした セーフティーネットなき労働市場 生活水準の低下 150万世帯が極貧 不公平な機会 上流階層はパイの大きな分け前を手にする ジニ係数 レントシーキング経済と不平等な社会のつくり方: ガチョウの羽むしり アダム・スミスの見えざる手と不平等 市場を都合よく形作る ピラミッドの下から上へ金を移動させる さまざまなレントシーキング 独占されていく市場 認知の取り込み 企業に気前のいい政府 政治と私欲がゆがめた市場: 経済構造の大変化 グローバル化が格差を広げた 金融の自由化がもたらしたもの 貿易のグローバル化がGDPを押し下げる 労働者を保護せよ コーポレート・レントの不公平は配分 暗黙の差別 世襲される富 分離する地域社会 どこまでが一個人の稼ぎか? 不平等の源を解析する アメリカ経済は長期低迷する: 消費の冷え込み 政府の対応がバブルと経済の不安定化を招く 規制緩和の罪 富裕層は公共投資を望まない 機会均等の終焉 レントシーキング経済 効率賃金説と疎外感 消費で見栄を張り合う 不平等と効率性のトレードオフ仮説 奨励金の副作用 累進課税強化をこばんだもの 危機にさらされる民主主義: 投票のパラドックスと有権者の幻滅 信頼の低下 金持ちを利する経済 マスコミへの不信 選挙権の剝奪 影響力の剝奪 なぜ懸念すべきなのか? 政治プロセスの改革 民主主義の空洞化 グローバル化と不平等と民主主義 アメリカの影響力の縮小 大衆の認識はどのように操作されるか: 現代心理学と経済学の基礎 不平等の政治学 思想の進化 政策についての認識のつくられ方 戦いの道具 認識をめぐる戦いとしての政策をめぐる戦い 政府の失敗vs市場の失敗 自由化と民営化 イノベーションと規制への抵抗 IMFという裸の王様 GDPは誤った尺度 お金を払える人々のための“正義”: なぜ法の支配が必要なのか? 略奪的貸付 破産法 食い物にされた学費ローンプログラム マイクロクレジットの悲劇 抵当流れ詐欺 事実上のvs法律上の 証券取引委員会と証券詐欺 緊縮財政という名の神話: 赤字の歴史 一石三鳥 赤字予算と需要不足の時代に経済を刺激する ギリシャ危機の余波 ユーロの敗因 赤字削減路線の正体を暴く 所得控除 経済をゆがめる神話 社会保障を縮小するな メディケア 犠牲者をムチ打つ 緊縮財政はうまくいかない 景気刺激策の失敗 なぜ政府支出がきわめて効果的でありうるのか 上位1%による上位1%のためのマクロ経済政策と中央銀行: FRBは富の配分を気にもとめない 大銀行への贈り物 経済の金融化 もっと民主的な中央銀行へ 民主種への信念の欠如 ユーロ圏の深刻さ 通貨政策と思想の戦い インフレ・ターゲット論の怪しい土台 他人に恵みを与える ゆがみのない世界への指針: 経済改革の7つの基本方針 税制改革 グローバル化の緩和 完全雇用の回復と維持 新たな社会契約 持続可能かつ公平な成長を取り戻す 政治改革方針 希望はあるのか?

Posted by ブクログ

2020/03/24

2010年頃の米国の経済的な不平等を指摘する本。 タイトルは「世界の〜」となっているが、ほぼ米国の内容になっている。 第1章と最終章をさらっとしか読んでいないが、米国の上位1%の金持ちだけが更に金持ちになっていき、 中層は下層へと転落を続け、下層は世代を変えてもなかなか這い上がれ...

2010年頃の米国の経済的な不平等を指摘する本。 タイトルは「世界の〜」となっているが、ほぼ米国の内容になっている。 第1章と最終章をさらっとしか読んでいないが、米国の上位1%の金持ちだけが更に金持ちになっていき、 中層は下層へと転落を続け、下層は世代を変えてもなかなか這い上がれないらしい。 健康保険についても任意加入なので、下層の人々はろくに医療も受けられないとか。 米国に住んでいる、もしくは住もうとしている人におすすめです。

Posted by ブクログ

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