前半はミレニアム1のその後、ミカエルとリスベットがどのような生活をしてきたのか、穏やかな内容が丁寧に描かれる。 だが、後半に差し掛かったところから急展開に。 前半は話がなかなか進まないなーと感じていたが、穏やかな内容もすべては新たな事件の伏線となっていく。 ミカエルとリスベットはどうなるのか？！ 下巻は一気読み必至だろう。

シリーズ2作目。 ヘーデスタの事件のあと、リスベットはミカエルを含む周囲の人々との連絡を断って1人で世界を旅していた。 最後に滞在したカリブ海の小国グレナダからストーリーが始まる。 前作で後見制度の面でも経済面でも自由になったリスベットが旅を通して精神的に少し成長というか変化したような？ これまで後見制度に縛られて生きていたぶん、世界が広がったという印象。 ただし基本的な部分は変わらない。自分が攻撃されれば必ず復讐する。 リスベットと連絡が取れなくなってから仕事に没頭していたミカエルは、あるフリージャーナリストから人身売買と強制売春の記事を持ちかけられ、ミレニアムで記事を発表するべく奮闘する。 記事の中では買春客たちの実名を報じる予定だったが… また、前作でリスベットにたたきのめされた後見人ビュルマンはリスベットへの復讐に燃え、彼女の誘拐を依頼する。 今回はリスベットを中心にストーリーが動いていき、彼女の過去についても触れられている。 ずば抜けたハッキング能力で自由を手に入れようと奮闘するも、どこか危なっかしくてハラハラする。 そして嫌な予感はやっぱり的中するんだなぁ… 続き楽しみ！！