登場人物が多いのは、設定とキングの作風で仕方ないのだけど、話自体の面白味が、今から見ると色々な所に影響与えてる分、消費されてしまった感がある印象。名作扱いされてるから、同時代性とか予備知識が必要で、ホラーの歴史とかキングの作家としての歴史をお勉強するつもりで、読むことが必要だと思う。たぶん同年代のホラー読むとその革新性がわかるんだろうけど、わたしは勉強不足でした。

過疎化とドラキュラっていう話。 キングが合わないのか、訳者が合わないのかわからないけど、文章が自分には響いてこなかった。 正直、ラスボスが口程にもないとはこの事かというくらいあっさり死ぬ。 あと、ドラキュラ＝過疎化に置き換えて、現実的に神父や教師や医者が近隣のメガチャーチに信徒を取られたとか、生徒数の減少等が原因で居なくなって、教会、学校、病院が潰れる事により過疎化が止まらなくなって、子供の頃遊んだ思い出の幽霊屋敷含め町自体がなくなってしまうっていう風に読んだら、中々切ない話で良かった。

スティーブン・キングの呪われた町を一月近くかかって読了 その町は、静かにじわじわと圧倒的な悪の存在に蝕まれ崩壊していく 恐怖と絶望の淵に人々は対決を挑む… キングのごく初期の今作、いや〜ゾクゾクする怖さ感じながら読み終えたわ この集英社の文庫版は小学〜中学生当時だったか、本屋の棚の中でもカバー絵が一際怪しくて、しかも魅入られそうな怖いもの見たさもあって、長らく意識していた本だったんよなぁ 大人になってようやく乗り越えられた気がした