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カメラ・オブスクーラ 光文社古典新訳文庫

ウラジーミルナボコフ【著】, 貝澤哉【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2011/09/13
JAN 9784334752361

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商品レビュー

4.3

23件のお客様レビュー

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2021/03/01

ナボコフがまだ渡米する前、ドイツに住んでいた頃にロシア語で書いた小説。中年男性が少女に恋した挙句に破滅する物語という意味では『ロリータ』の嚆矢と見ることもできるが、マグダの悪女っぷりはロリータの比ではない。一方、再読、再々読を要する数々の仕掛は『ロリータ』ほど複雑ではないので読み...

ナボコフがまだ渡米する前、ドイツに住んでいた頃にロシア語で書いた小説。中年男性が少女に恋した挙句に破滅する物語という意味では『ロリータ』の嚆矢と見ることもできるが、マグダの悪女っぷりはロリータの比ではない。一方、再読、再々読を要する数々の仕掛は『ロリータ』ほど複雑ではないので読み易く、かつ細部の呼応を楽しめる程度には仕掛がある。サスペンスとしての緊迫感もいい。

Posted by ブクログ

2020/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろい。芸能人の不倫報道などが気になってしまう人にはたまらないだろう。 ナボコフといえば「ロリータ」だが、本作もロリコン親父が未成年の美少女に翻弄されてしまう物語だ。 裕福な美術評論家クレッチマーが、美少女マグダに夢中になる。妻子を捨ててマグダと一緒に暮らし始めるが、そこにマグダの元カレであるホーンが戻ってくる。 マグダとホーンの関係を知らないクレッチマーは、マグダとの生活の中にホーンが出入りすることを許してしまう。マグダとホーンは、クレッチマーの目を盗んでいちゃいちゃし、しまいにはクレッチマーの財産を奪う計画まで立てはじめる。 偶然、マグダとホーンが自分を騙していたことを聞かされたクレッチマーは逆上し、事故が起こる。そのせいでクレッチマーは失明する。しかし、クレッチマーはマグダを疑った自分に罰がくだったのだと反省する。クレッチマーはマグダとふたりで療養のために田舎の家で暮らす。しかし、クレッチマーが失明しているのをいいことに、ホーンもその家にもぐりこみ、マグダといちゃいちゃする。 クレッチマーの義弟マックスが乗り込み、クレッチマーを連れ出す。 自宅に戻ったクレッチマーはマグダへの殺意を抱いていた。 やがてマグダの居場所を知ったクレッチマーは、マグダを殺しにいくが、逆に自分が殺されてしまう。 解説には、これは「見る」「見ない」についての小説だと書かれている。 カメラ・オブスクーラというタイトルからもそれは想像できる。 クレッチマーは、マグダの中になにを「見た」のだろう。 おそらく、彼がそれまでの人生において見ることのなかった「女」を見出したのだ。恋愛の対象となる「女」だ。それはもしかしたら「人生」と言ってもいいかもしれない。それこそ命をかけてのめり込む「人生」。熱意を向ける対象を見たのだ。そういう意味では、この作品は、宝を求めて冒険する男の物語といってもいいかもしれない。

Posted by ブクログ

2017/05/12

初めて手にしたナボコフであり噂通り強烈な印象を残した「ロリータ」と、この「カメラオブスクーラ」で作者の著書は2作目です。 あとがきにもありましたが、読みはじめ辺りから感じるこの気持ちの悪さは読んだ覚えがあるなぁなんて思っていましたが、「ロリータ」と流れが似ている。 私はなぜ、大人...

初めて手にしたナボコフであり噂通り強烈な印象を残した「ロリータ」と、この「カメラオブスクーラ」で作者の著書は2作目です。 あとがきにもありましたが、読みはじめ辺りから感じるこの気持ちの悪さは読んだ覚えがあるなぁなんて思っていましたが、「ロリータ」と流れが似ている。 私はなぜ、大人の男性の狂おしいまでの想いに少なからず違和感を覚えたのか、読みながら考えていました。 おそらく、彼が求めていた少女と実際に接触するまでの男性の内面の描写が、女である自分には馴染みのないものだからかな、というのが読み終わってから気づいた私なりの気持ちです。 美術評論家であり、妻子とともに裕福な暮らしを送るクレッチマーは、映画館で見かけた美しい少女マグダに激しい恋心を抱きます。 なめらかな肢体に触れる幸運に目がくらみ、クレッチマーの行動はエスカレートしていきますが、マグダもまた止められない情欲を他の男性に抱いていました。 最後には本当の「破滅」が待っていますが、ストーリー自体に新鮮さは特に感じませんでした。 ナボコフの良さを感じたのは、その描写の方法です。 クレッチマーがむちゃくちゃやろうが、愛人マグダがさらにマイ愛人を作ろうが、まるで美しく花から花へ飛び交う蝶のように、ナボコフは情景を二次元、三次元と描いていきます。 聞くだに気が滅入りそうな人物やストーリーも、精緻に描き出された情景がもたらす効果によって、どんどんと映画のように視覚的なスピード感を持って頭の中を流れていくようでした。 言葉というものを生涯かけて操ろうとしたような、なんとも不思議な深さを感じました。

Posted by ブクログ

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