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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/08/30 |
JAN | 9784101181929 |
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ローマ人の物語(42)
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ローマ人の物語(42)
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商品レビュー
3.9
35件のお客様レビュー
アッティラ、ゲンセリック、オドアケルと5世紀蛮族の有名人が勢揃い。華やかで魅力あふれるローマ帝国の衰退ぶりに悲哀を感じ、本当にローマは終わるんだとまじまじと思った。フン族のアッティラの破壊ぶりは、後年のモンゴルによるオアシス都市バーミヤンの徹底破壊を思い出さされた。
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壮大なローマ帝国の歴史がいよいよ幕を閉じる時。 読んでいる間中何度も、これまでのローマ帝国の栄華や華麗な登場人物を思い返した。 スキピオ、カエサル、アウグストゥス、トライアヌス…彼らが繋いできたバトンが途絶え、ローマがローマでなくなる時。 これまで長く読んできたからこそ、それを...
壮大なローマ帝国の歴史がいよいよ幕を閉じる時。 読んでいる間中何度も、これまでのローマ帝国の栄華や華麗な登場人物を思い返した。 スキピオ、カエサル、アウグストゥス、トライアヌス…彼らが繋いできたバトンが途絶え、ローマがローマでなくなる時。 これまで長く読んできたからこそ、それを目の当たりにするのは辛かった。 現実を直視せず利己的な為政者、政治に無関心な有権者が国の退廃をもたらすのだと感じる。 それは、古代ローマに限った話でなく、現代にも通ずる。 皮肉なことに、国の繁栄が国民に安寧をもたらし、それが国民に自国の安泰を過信させる。その結果、政治の退廃、国力の低下へと繋がっていく。
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歴史上の出来事は推して知るべしでありますが、以前にTVか何かでこの時期のローマの庶民の生活の一端を見る機会がありました。その際、自宅の防犯に物々しい対策を施しているのでよほど物騒なのかと思いましたが、ローマ劫掠のこの頃の様子を知ると確かに庶民は、枕を高くしては寝られない生活だった...
歴史上の出来事は推して知るべしでありますが、以前にTVか何かでこの時期のローマの庶民の生活の一端を見る機会がありました。その際、自宅の防犯に物々しい対策を施しているのでよほど物騒なのかと思いましたが、ローマ劫掠のこの頃の様子を知ると確かに庶民は、枕を高くしては寝られない生活だったと理解できます。「帝国は、…傘下にある人々を防衛する責務を果たすからこそ、人々は帝国の支配を受け入れるのである」とあるように兵士も金もない西ローマ帝国の事実上の崩壊は、紀元410年でした。 しかし、何もしない皇帝ホリノスですが、、この後7年安泰でいられたのはイタリア半島の重要地帯ガリアが、蛮族同士の共食い状態だったからです。 部族独自の軍事行動がとられイタリア侵入に至らなかったのでした。 ホリノスに子供はなく甥を後釜に据える算段をしましたが、間も無く亡くなり甥は幼かったため、母親が後見人となったのでした。東ローマ帝国同様に西ローマ帝国も女性が権力を握ることになったのでした。戦場での指揮は将軍たちに任せる時代になり、司令官たちを活用する才能を問われることになったのです。 辺境の防衛にあたる軍司令官たちは、蛮族のなかでも怖れられていたフン族との接触にあたりましたが、それに長けていたのは、子供時代から人質として育ったアエティウスでした。このフン族を描写した記載が面白い。 「二本足で動く、人間というよりは野獣。馬上で馬の背と両脚の間にはさんで持ち運ぶ生肉を。料理もせず食す。…最も本質的な意味で非定住民族であるためか、いかに肥沃な土地であろうと耕作にはまったく関心を示さない。 …」フン族の特質があまりにも文明的なものからかけ離れていて、正直なところびっくりします。このフン族のリーダーだったアッテラと一戦を交えたのはアエティウスでした。一時は敗れ逃げ戻ったアッテラでしたが、北イタリア半島目指して再び襲ってきます。このとき人々が神の啓示により、干潟へ逃げた様子がヴェネツィア誕生の伝説となったようです。紀元452年のことでした。アッテラは翌年亡くなるのですが、今度は南からのヴァンダル族の脅威に遭い紀元476年、西ローマ帝国は誰も皇帝の位に就くものがいないことによりあっけなく滅亡したのでした。この“誰一人気づかないうちに…”という表現にあの千年以上も栄えたローマ帝国への夢想が詰まっています。 再三の蛮族の侵攻により荒れ果てたであろうローマの姿は、それから約1500年後のウクライナの都市や人々の今と重なるのでしょうか…
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