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左近の桜 角川文庫

長野まゆみ【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2011/07/23
JAN 9784043944576

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左近の桜

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商品レビュー

3.5

70件のお客様レビュー

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2024/02/12

夢と現をさまよっているような独特の雰囲気、世界観がとても好き。玉子大好きな千菊がかわいい(2023.8.)

Posted by ブクログ

2023/09/04

何度も読み返したくなる作品。 文章が非常に艶めかしい部分だったり儚い部分があり美しい生き物を見ているのと同じ気分を感じる。 1番お気に入りは骨箱。

Posted by ブクログ

2023/08/26

久しぶりの読書、そして長野ワールド(勝手に命名)に酔いしれているうちに、あっという間に読み終えてしまった一冊。『左近の桜』シリーズは長野さんの本を読み始めたころから知っていたが、あえて手を出していなかった。なぜなら絶対ハマると分かっていたからだ。結果としてどハマってしまったわけだ...

久しぶりの読書、そして長野ワールド(勝手に命名)に酔いしれているうちに、あっという間に読み終えてしまった一冊。『左近の桜』シリーズは長野さんの本を読み始めたころから知っていたが、あえて手を出していなかった。なぜなら絶対ハマると分かっていたからだ。結果としてどハマってしまったわけだけど後悔はない。今後はゆっくりと集めていこうと思う。 長野ワールドでは必ずと言っていいほど青年が主人公にあてがわれるが、本作も桜蔵という青年がその位置にいる。男同士が逢瀬を重ねるための一軒宿である「左近」の長男である桜蔵はこの世のものではないあやかしに吸い寄せられてしまう体質を持っていて、この短編集では彼が巻き込まれる不思議な交わりを描いている。父の柾や交わるあやかしたちからは「女」と呼ばれ、それが生物学的な意味合いではないことを知り、微力ながら抵抗を続ける桜蔵のあまりの無防備さに読者は心配になりつつ、それでもずっと無防備でいてくれとも願っている。 話の内容としては生々しくなっても仕方ないとも思えるが、それを美しくまろやかに仕上げてくれるのが長野さんの魔法だ。解説にも記されているが、とにかく日本語が美しい。花の香りや情景が浮かんでくるような繊細な描写が内容の生々しさを中和してくれるからこそ、酔いが深まるのかもしれない。 個人的にはすべてを知りながら桜蔵を掌で転がしている柾というキャラクターがとても好きだ。桜蔵に明確な答えは与えないものの、手掛かりとなる言葉や逆に煽るような言葉をかけて彼に接している絶妙な立ち位置が心をくすぐる。 またエピソードとしては12章の海市の描写がお気に入りだ。

Posted by ブクログ

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