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金子みすゞ名詩集
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金子みすゞ名詩集
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商品レビュー
4.1
27件のお客様レビュー
命、自然、小さなもの、事象一つ一つに目を向け、宝物のように大切に取り上げる。 作者の慈しみ深さ、洞察力にハッとさせられる作品の数々でした。
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「私と小鳥と鈴と」で名前は存じ上げていましたが、他の詩は読んだことがなく読んでみました。私は全体的に深い悲しみを感じました。その理由は詩から読み取れます。 特に好きな詩は「露」、「灯籠ながし」、「積もった雪」です。
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読んで改めて思う。 金子みすゞは天才だと。 こんなにも無邪気で、透徹した目線で、それでいて詩としての完成度が高い。童謡詩人と言うだけあって、子どもにも口ずさんで読んであげたい詩ばかりだ。もちろん、大人になって読んでも響く。 有名な「私と小鳥と鈴と」や、「こだまでしょうか」も収録さ...
読んで改めて思う。 金子みすゞは天才だと。 こんなにも無邪気で、透徹した目線で、それでいて詩としての完成度が高い。童謡詩人と言うだけあって、子どもにも口ずさんで読んであげたい詩ばかりだ。もちろん、大人になって読んでも響く。 有名な「私と小鳥と鈴と」や、「こだまでしょうか」も収録されており、充実した一冊だ。 私は特に序盤に収録されている詩が好きで、「大漁」の鋭さ、「お菓子」のやっちゃった背徳感の描き方、「こころ」の母親を寛大な目で見ている幼い子ども心、「不思議」の不思議に思うことを当たり前と言われることすら不思議と捉える純真さ、「二つの草」のお互いの立場が違う故に分かたれる物悲しさとそれでも知らずに隣にいるという事実の尊さ…語り始めればキリがない。 中でも一番好きな「土」を引用させていただいて〆る。 ーーー 土 こッつん こッつん 打たれる土は よい畠になって よい麦生むよ。 朝から晩まで 踏まれる土は よい路になって 車を通すよ。 打たれぬ土は 踏まれぬ土は 要らない土か。 いえいえそれは 名のない草の お宿をするよ。 ーーー …なんと優しいうただろう。
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