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「大相撲八百長批判」を嗤う 幼稚な正義が伝統を破壊する
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 飛鳥新社 |
発売年月日 | 2011/06/06 |
JAN | 9784864100953 |
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「大相撲八百長批判」を嗤う
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「大相撲八百長批判」を嗤う
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
本書を読む前はスポーツに八百長なんて絶対に許せない。と考えてましたが、確かに相撲はスポーツ以外の側面という部分や希薄な師弟関係や部屋数の問題等、様々な切り口があり考えさせられました。
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八百長は絶対ダメで、常に真剣勝負であるべきだ、という近代スポーツの理念を大相撲に適用するのは、野暮の骨頂だと一貫して主張するのが玉木正之です。 メディアすべてが右へならえというときに、こういった持論を展開するのは相当な勇気と度胸がいるはずですが、外野はともかく真の大相撲ファンな...
八百長は絶対ダメで、常に真剣勝負であるべきだ、という近代スポーツの理念を大相撲に適用するのは、野暮の骨頂だと一貫して主張するのが玉木正之です。 メディアすべてが右へならえというときに、こういった持論を展開するのは相当な勇気と度胸がいるはずですが、外野はともかく真の大相撲ファンなら、今までのモヤモヤから溜飲を下ろしてもらえる納得の本です。 玉木正之を囲んで対談するのは、宮崎学(作家)、根岸敦生(朝日新聞記者・元相撲担当)、鵜飼克郎(週刊ポスト記者)、荒井太郎(相撲専門誌記者)の4人の相撲通で、彼らとの徹底対論でより鮮明に。 この感想へのコメント 1.たまもひ (2011/09/26) おお、これは読まねば! ほんとに何でメディアの論調はああも横並びなのか。早速読んで溜飲を下げることにします。 2.yuu (2011/09/26) 本の雑誌10月号で坪内祐三さんが、玉木さんが「新潮45」で白鵬と魁皇の5月の技量審議場所の取組みを八百長、若しくは無気力相撲としていることを取り上げています。 坪内さんによれば、力の入った素晴らしい相撲だったとのこと。 どうも、良く判りません。 3.薔薇★魑魅魍魎 (2011/09/27) 念のためYouTubeで確認すると、5月22日のその一番については坪内祐三に軍配をあげます。 魁皇を見くびってはいけません。右上手を取ったら天下無敵の怪力で、今までも強い時の貴乃花や曙も投げ飛ばしてきましたし、衰えたとはいえ相手のちからを吸引して無力化する彼独自の神業は健在です。 ということは玉木センセにおかれましては、あまり相撲の眼力はなさそうで、説得力にかけますね、ちょっとどうするのこの本。
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大相撲は、神事、興行、スポーツの3つの側面を持つ鼎である。その中のスポーツの側面だけを取り出して「八百長けしからん」と杓子定規に決めつけるのはナンセンスだと言うのが氏の主張。色々な資料から昔から八百長はあり、当然全面肯定ではないが、潤滑油的な役割をはたしていた。が、最後は番付で実...
大相撲は、神事、興行、スポーツの3つの側面を持つ鼎である。その中のスポーツの側面だけを取り出して「八百長けしからん」と杓子定規に決めつけるのはナンセンスだと言うのが氏の主張。色々な資料から昔から八百長はあり、当然全面肯定ではないが、潤滑油的な役割をはたしていた。が、最後は番付で実力が計られていた。しかしながら昨今自身の保身で安易な八百長が組まれていたことが氏の心配していたことである。近年相撲部屋の核家族化や外国人力士の台頭で昔とは事情が大きく変わっていることがあげられるが、長い年月をかけて継続してきた伝統には幾人もの知恵が込められているので、今後新たな知恵をしぼり、今後も相撲文化の継続を氏は望んでいる。 宮崎学氏との対談で相撲道は武士道ではなく、任侠道の一種であるとする説は、出自等の説明からなるほどと思わせるものでした。 相撲の八百長も任侠も必要悪かどうかは分からないが、日本が伝統的に育んで来たものである。伝統には時代を生き残ってきたそれなりの力が存在する。相撲の危機的状況も社会の変化によるものであるが、日本文化全体が社会システムの変更により危機的状況をむかえている。相撲と同様に今一度日本人自身がそれらに向き合い知恵を出していかなければならないと思われる。 そういった意味でも、八百長反対派の主張にも向き合うべきである。
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