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ポトスライムの舟 講談社文庫

津村記久子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2011/04/14
JAN 9784062769297

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商品レビュー

3.5

232件のお客様レビュー

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2024/04/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

⚫︎感想 心の病気を患ったことのあるナガセが、職場で2枚並んだポスターを見るところから始まる。一枚は軽うつ病患者向けの「心の風邪に手をつなごう、みんなでつらさと向き合おう」もう一枚は世界一周のクルージング「世界を見よう、世界と話そう、語り合おう」という一見かけ離れたものなのだが、ナガセはどちらにも自分との関連性を見出す。クルージングに必要な163万円は、ナガセが働く工場での手取りとほぼ同額である。軽うつは過去を、クルージングには未来を見たのだと思う。パプアニューギニアではシングルカヌーに乗れ、それは波に逆らうんではなく、波に乗る力に長けていて、ひっくりかえしにくいとある。それがナガセのこれからの生き方なのではないかと思った。 何か大事件が起こるわけではなく、あり得そうなことが起きる中で、1人の真面目な女性が生活していく様が肩肘張らずに読める。細々と生きていることに対する頼りなさを感じながらも、日常に起こる変化を受け入れる。先のことはわからない。 離婚した友人を助けつつ、ラストは思いがけず163万円貯まっていることに幸せを感じ、気分が良くなる。 ポトスライムの描写が何度かでてきて、この植物を食べようとしてみたり、株を増やしたり、その生きる力に良さを見出している。力強さというよりは、文体のせいなのか、つつましく、しなやかなナガセの生活を感じた。 ナガセは日々の「流れに逆らうんではなく、に乗る力に長けていて、ひっくりかえしにくい」人なのだ。カヌー、バス、タクシー、自転車いろいろな乗り物が出てくるが、いつかはカヌーを選ぶ日が来てほしいし、来るだろうと思う。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 芥川賞受賞作 29歳、社会人8年目、手取り年収163万円。 こんな生き方、働き方もある。新しい“脱力系”勤労小説 29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くが――。ユーモラスで抑制された文章が胸に迫り、働くことを肯定したくなる芥川賞受賞作。

Posted by ブクログ

2024/03/20

余裕って大事だなと。 ずっと主人公の本心というか深いところが見えなくてちょっと不安になった。 愚か者は不幸に、働き者は幸せになりますように。

Posted by ブクログ

2024/02/24

淡々と、でも読みやすかった。2篇の短編。 特に2篇目の「十二月の窓辺」はパワハラがひどく自分も読んでてしんどくなったが、最後一歩踏み出したようでホッとした。2篇とも自分との共通事項はあまりなかったが、また別の自分として疑似体験した気持ちになった。初、津村記久子。他の本も読んでみた...

淡々と、でも読みやすかった。2篇の短編。 特に2篇目の「十二月の窓辺」はパワハラがひどく自分も読んでてしんどくなったが、最後一歩踏み出したようでホッとした。2篇とも自分との共通事項はあまりなかったが、また別の自分として疑似体験した気持ちになった。初、津村記久子。他の本も読んでみたいな。

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