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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2011/02/20 |
JAN | 9784396633585 |
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商品レビュー
3.2
225件のお客様レビュー
うーん、評価が難しい作品。 とりあえず、将棋をモチーフにした小説ということで読んだけど、実際は将棋の要素はほぼない(作中ではこれは将棋だと言ってたけど)。というか、将棋の戦略性を表現できてないので、ゲームのターンが冗長すぎて読むのが疲れました。 また、読めば読むほど主人公がゲ...
うーん、評価が難しい作品。 とりあえず、将棋をモチーフにした小説ということで読んだけど、実際は将棋の要素はほぼない(作中ではこれは将棋だと言ってたけど)。というか、将棋の戦略性を表現できてないので、ゲームのターンが冗長すぎて読むのが疲れました。 また、読めば読むほど主人公がゲスすぎる。こういうドロドロした展開が好きな人にはいいんだろうけど、棋士や奨励会員に対する認識が浅すぎる気がしました。 対戦ゲームなのに相手視点の描写が何一つないのも単調さを増す要因ですね。
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ダークゾーンとは何か。それは永遠の争いを続ける修羅界。古来、地獄と呼ばれてきたもの。今私が居る場所はどうだろう?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
将棋も囲碁もチェスも詳しくなかったからその辺りで出てくる表現は雰囲気で読み進めていった感じ。穴熊やら千日手やらはどんな手なのかわからないながらも、前後の文脈からなんとなくは理解できるのでそれほど問題はなかったかな?詳しく理解している人はさらに楽しめるのかもしれないけど。 序盤の展開についてはルールが小出しにされているのでこちらもゆっくりと理解していけるし、突然巻き込まれたという境遇にも感情移入しやすいのかなと思った。 ただ、主人公やらが困惑しながらも本能的に順応しているのに、異世界への疑問を呈し続ける理紗についてはナンデ?と思う。最後の展開を知ってからは特に。 7番勝負ということで戦闘シーンはすごく長く感じた。後半になるにつれ駒の入れ替わりが激しく戦況を記憶しておく必要があるのでまとまった時間で読み進めないと没入感が途切れてしまうだろうと思った。 主人公が焦りを感じた試合には勝ち、余裕を感じたら負けるっぽいなと思ったけど読み終わった今となっては、どんな戦いでどんな手を使い勝敗がどうなったのかあまり心に残ってないのでなんとも…。 勝負の間に入る現実編がいい箸休めになっていたが、少しずつ時系列がズレていきこちらも不穏になっていく。現実で起きた因果がダークゾーンという異世界へ関わっていくんだな…あるいはダークゾーンでの結果が現実に反映されるのか…と思っていただけに結末が本当に残念。夢オチとは期待を裏切られすぎて…。 心の声が最初と最後で微妙に違っていたからループに入るのか…?とも思わせるけど、それを考察させるほど先が描かれてないし現実で植物状態の彼に3度目が来るとは思えなくてモヤっと。 潜在的な味方が赤軍、敵が青軍だから奥村、梓、嫌な教授、刑事、ライター、探検部のメンツは青軍になったのかな〜と思いつつ、銘苅が青で稲田が赤なの?どういう選定基準?まぁ夢だから仕方ないんだけど。 ヘックスという概念が出てきて、後にそれが重要だという匂わせもあり、さらにそれが平面だけでなく立体にも干渉されている…という情報や最終局の途中までの主人公の立ち回りからも、立体という虚を突く作戦で下から攻めるのか…と予測していたのでそうじゃなかったのはちょっと残念。ミスリードだったのかな…? 結論的には、物語への没入度が高く、自分でも駒の配置や戦況を想像しながら読み進めるので集中してハラハラドキドキできる展開には満足。箸休め的な現実編も入るのでこっちも現実に戻る区切りが付けやすいし。しかし終わりが夢オチという釈然としないものなので最後の最後で激しく裏切られたように感じてしまう。最後の十数ページを読みたくなかった後悔が強い。
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