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パリでメシを食う。 幻冬舎文庫

川内有緒【著】

定価 ¥754

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2010/07/10
JAN 9784344415034

パリでメシを食う。

¥385

商品レビュー

4.2

180件のお客様レビュー

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2024/01/25

とても良い本だった。 私が本を読む理由の一つに、自分とは違う人たちとたくさん出会いたい、というのがある。その欲求をすべからく満たしてくれた。 超人や偉人やお金持ちではなく、ごく一般的な人たちが自分の力で人生を歩んだ先にあった、「一般的な日本人」とは違う暮らし。それぞれの人のエピソ...

とても良い本だった。 私が本を読む理由の一つに、自分とは違う人たちとたくさん出会いたい、というのがある。その欲求をすべからく満たしてくれた。 超人や偉人やお金持ちではなく、ごく一般的な人たちが自分の力で人生を歩んだ先にあった、「一般的な日本人」とは違う暮らし。それぞれの人のエピソードに共感し、勇気づけられ、私にもまだもっと人生を楽しむチャンスがあるはずだと思わせてくれる本だった。 そしてひとつ。出てくる方々のご家族(ご両親など)が、良い意味で放任主義で、行ってこい、やってこい、と背中を押してくれるタイプのような気がした。親が日本的な型にはめようとすると、こういう自由を持った人は育たないかもしれないと思った。

Posted by ブクログ

2023/12/12

元々魅力的な人たちなのだと思うが、川内さんだから語ってくれた人達がいて、だからこそ貴重で読み手もひきこまれるだろう。また、文章が矛盾がなく、言葉が分かりやすい。 写真も良かったです。

Posted by ブクログ

2023/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

視覚障害者との美術館巡りの本のように、パリで暮らす日本人ひとりずつに丁寧に寄り添いながら取材されて、各々が考えている伝わりにくい部分をしっかり表現しているエッセイだと思った。パリでヨーヨーのプロとして知られる人、アーティスト集団による「不法占拠」の中にいる日本人、三ツ星レストランを目指す料理人、、イメージの中の華やかな都ではないパリの中で、異国の地に飛び込んで頑張ってどうにか生きて行く人たちがたくさん描かれている。 いかにして『パリでメシを食う。』か?という意味合いのタイトルかな。 ===  人気のない夜道、毎晩エッフェル塔の光を眺めた。無数のスパンコールが瞬くようなイルミネーションは、いつ見てもハッとするほど綺麗だった。見るたびに、そうだ、自分はまだパリに来ているのだと思い出させてくれた。(p.35)  言葉はアイデンティティであり、思考の道具であり、文化や知識への入り口である。ユリオは、日本、ルーマニア、フランスと3つの交錯するアイデンティティを背負って生まれて来た。パリで育つ以上は、当然、母国語はフランス語、アイデンティティはフランスになる。それでいいのか?それは2人が真っ向から考えぬき、決断しなければいけないことだった。(中略)「僕が使わなければ、彼は扉という言葉を覚える機会を永遠に逸してしまう。だから、色を表現する時も無理して『橙色』や『緑色』なんて言います。カップは湯のみ、スプーンは匙」(p.91)  パリに恋焦がれて何年も準備をして、やっとの思いでここに来る人もいる。かと思えば、彼のように大股でヒョイと国境を跨いでしまう人もいる。彼の身軽さは、たぶん「自称・熱くならない性格」と関係しているのかもしれない。物事をちょっと遠くから見ているので、何事も「別に大したことじゃない」と気軽に動けるのかなと思う。(p.183)  どうして花屋になろうと思ったのかと、清美さんに聞いたことがある。 「花ってそこにあるだけで、気分を明るく、幸せにしてくれるじゃないですか」と彼女は答えた。(中略)”ただそこにあるだけで幸せにしてくれる存在”(pp.326-327)

Posted by ブクログ

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