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夜明けの縁をさ迷う人々 角川文庫

小川洋子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2010/06/22
JAN 9784043410064

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夜明けの縁をさ迷う人々

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商品レビュー

3.6

99件のお客様レビュー

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2024/02/03

何とも表し難い読後感であった。収録作はどれも、日常ありそうな風景の中に一抹のファンタジー要素を含んでおり、不穏な気配を漂わせている。 普段小川洋子さんの作品にはしっとりとして柔らかな静けさを感じるのだが、本書ではそれがあまり感じられず、ストーリーの運びは紛れもなく小川洋子作品であ...

何とも表し難い読後感であった。収録作はどれも、日常ありそうな風景の中に一抹のファンタジー要素を含んでおり、不穏な気配を漂わせている。 普段小川洋子さんの作品にはしっとりとして柔らかな静けさを感じるのだが、本書ではそれがあまり感じられず、ストーリーの運びは紛れもなく小川洋子作品であると思えるのだがどこかにずっと違和感があり馴染めずにいた。 最後の「再試合」を読み終わった今は、私も同様に日常にありそうでなさそうなことが起こり引き伸ばされた世界で小川洋子を読んでいるのではないかという気持ちになっている。

Posted by ブクログ

2024/01/27

世界のどこかで息をしている、奇妙でかなしい人たちの短編集。 特に刺さったのが以下の4編。 「教授宅の留守番」不倫相手の冴えない男とその奥さんを滅多切りにして地面に埋める愛人の女っていう概念、わりと小川洋子先生定期的に書く気がするんだけど、一体何があったんだろうか……。 奇妙な味...

世界のどこかで息をしている、奇妙でかなしい人たちの短編集。 特に刺さったのが以下の4編。 「教授宅の留守番」不倫相手の冴えない男とその奥さんを滅多切りにして地面に埋める愛人の女っていう概念、わりと小川洋子先生定期的に書く気がするんだけど、一体何があったんだろうか……。 奇妙な味ぶりが、途方もなく小川洋子してる。 「イービーのかなわぬ望み」エレベーターから出ずに一生を終えようとした男の、少年の、幸せでかなしいおはなし。 もう発想が小川洋子すぎるし、それをすぐそばで見ていて奔走したかった女の人の視線も小川洋子すなあ……となる。 救いなんてかけらもないのに、穏やかでどこか幸せなエンドロールが見える。 「涙売り」肉体の欠損は、小川洋子の文脈ではなんの欠落にもならない。 それが愛ゆえならば、なおさらのこと。 狂っていようが、どれだけ身勝手だろうが、自分のためだけに誰かを愛して、死ぬのだ。 「ラ・ヴェール嬢」奇妙な雇い主、みたいなテーマもよく出てくるよな、小川洋子文学。 気品も行儀の良さも、人格も感情も、一瞬で裏返る。 すべて自分が見たものが真実なのだから、事実なんて関係ないのかもしれないけれど。

Posted by ブクログ

2023/09/26

「世界の片隅でひっそりと生きる、どこか風変わりな人々、河川敷で逆立ちの練習をする曲芸師、教授宅の留守を預かる賄い婦、エレベーターで生まれたE.B.、放浪の涙売り、能弁で官能的な足裏をもつ老嬢……。彼らの哀しくも愛おしい人生の一コマを手のひらでそっと掬いとり、そこはかとない恐怖と冴...

「世界の片隅でひっそりと生きる、どこか風変わりな人々、河川敷で逆立ちの練習をする曲芸師、教授宅の留守を預かる賄い婦、エレベーターで生まれたE.B.、放浪の涙売り、能弁で官能的な足裏をもつ老嬢……。彼らの哀しくも愛おしい人生の一コマを手のひらでそっと掬いとり、そこはかとない恐怖と冴え冴えとしたフェティシズムをたたえる、珠玉のナイン・ストーリーズ。」

Posted by ブクログ

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