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トリプルA(上) 小説格付会社

黒木亮【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経BP社/日経BP出版センター
発売年月日 2010/05/31
JAN 9784822247898

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商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2020/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公は二人なのかな? 重度の障害の娘を持つ銀行員の乾。いずれ格付け会社に転職するのだが、家族愛が心に染みる。 一方、良子は格付け会社で奮戦。各金融機関の担当と話をするが、心の「つぶやき」が一々面白い。

Posted by ブクログ

2013/06/16

小説という形をとっていますが、恐らく実際に即した内容で書かれてたものだと私は思って読んでいます。格付け会社というと、エンロン等の粉飾を見抜けずに、彼等の出す債券に良い評価を付けて、倒産直前に引き下げた(p22)という変なイメージしかありませんが、実際には彼らなりに多くの調査をして...

小説という形をとっていますが、恐らく実際に即した内容で書かれてたものだと私は思って読んでいます。格付け会社というと、エンロン等の粉飾を見抜けずに、彼等の出す債券に良い評価を付けて、倒産直前に引き下げた(p22)という変なイメージしかありませんが、実際には彼らなりに多くの調査をして格付けをしているのだなというのが本を通して理解できました。 私たちは、格付け会社が発表する「格付け」は、そのような状況(隠匿された情報までは格付けに反映できない、一度に大きな引き下げは難しい等)を踏まえた上で、見るべきだと思いました。彼等も「単なる意見にすぎない」(p72)と、米国議会でコメントしているのですから。 以下は気になったポイントです。 ・今回のリーマン危機でも、格付け業界の盟主マーシャルズが、リーマンの格付けの可能性に言及したのは、破綻するわずか3営業日前だった(p22) ・格付けのためのインタビューをするときのコツ、1)こちらが分かっていないことを相手に分からせてはダメ、2)相手が思わず口をすべらせるような質問をする、3)上司にアピールする質問をする(p55) ・格付けは、単なる意見の表明であるというのが、一貫した立場である(p72) ・依頼格付けと、勝手格付けの最大の違いは、前者が発行体から年間50 0万円程度の手数料をもらうのに対して、後者は勝手にやるもの(p90) ・複雑な金融技術を使って、1)投資家を判断不能にすること、2)リスクとリターンの関係をカモフラージュすること、がポイント(p205) ・格付け会社は、債券がデフォルトになっても、格付けは一つの意見の表明に過ぎないと裁判所が認めているので、何の賠償責任も負わない(p206) ・日産生命は、5.5%の予定利率を達成しようと、不動産投資や外国債投資等を組み込んだデリバティブに傾斜していった(p217) ・山一證券の飛ばしは、バブル期に事業法人本部が顧客と行った「にぎり」と、債券の自己勘定売買による損失から生じたもの(p225) ・足利銀行がある北関東は、足利銀行(宇都宮)・群馬銀行(前橋)・常陽銀行(水戸市)の三大地銀が群雄割拠する金融激戦地であった(p241) 2013年6月16日作成

Posted by ブクログ

2013/01/31

各付会社の実態と、企業経営の裏側が見え勉強になりました。 株価の変動も、各付に影響されることや、各付が下がることによって、資金調達が難しくなる点など、アントレプレナーとして基礎を学べた書籍でした。

Posted by ブクログ

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