下仕の家に生まれ、幼い頃に父親が上仕の侍に斬られて亡くした主人公の物語。 身分の低さゆえ、恵まれない環境の中で苦労を重ねるも、友に恵まれる。 困難を乗り越えながら順調に出世していく主人公。 一方、文武の才能に恵まれ憧れだった友は、その反対の人生を歩んで行く。 なぜ友はそんな人生を歩んだのか。 最後の数ページでその、全てが明かされる。

後半までタイトルの意味が分からなかったけど、うっすらわかり始めてからは「まさか、まさか」と先を急ぐように読み進めた。 人のために生きる、ということをここまで徹底できるものなのか… 勘一は「自分が死ぬべきだった」と感じたようだが、友のために生き抜くという使命を全うできた彦四郎もある意味幸せであったのではないか。 彦四郎がそのように感じていればいいな、と願う。

【感想】 百田さんの作品は、2冊目でしたが、とても楽しかったです。ヒヤヒヤしたり熱い友情を書いた感動ストーリーで、どんどん引き込まれて、すぐ読み終えてしまいました。 時間を忘れるぐらい、夢中になりました。 【あらすじ】 武士の階級が低い勘一、幼い頃身分の高い武士に対して膝を着く件で、晴れ着姿の妹の下に敷物を敷いた事で、喧嘩になりお父さんが殺された。その為、貧乏な環境の中でも剣、家を少しでも食べていけるよう、プライドを捨てて、竹細工に励む。 学校で下士と見下されながら、負けん気で勉学に励み、剣でも仕合と仕打ちで認められ、 努力や勤勉な性格と、国を豊かにする強い気持ちで土地を開拓した成果で筆頭国家老へ大出世したサクセスストーリー。 その裏で、、、