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商品レビュー
3.8
31件のお客様レビュー
いろんなことに翻弄されながら闘う、ボクサーはただ強いだけではチャンピオンにはなれないのか、掴んだチャンス、運命を掴みきるノンフィクション
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昭和30年代半ば、当時のボクシングの団体はWBAのみであり、階級も8つだけ。すなわち世界チャンピオンが世界で8人だけであり、その価値は今とは比較にならないほど大きいものだった。そして、日本人にとってボクシングは日常生活の中にごく普通に溶け込み、テレビのゴールデンタイムには日本人同...
昭和30年代半ば、当時のボクシングの団体はWBAのみであり、階級も8つだけ。すなわち世界チャンピオンが世界で8人だけであり、その価値は今とは比較にならないほど大きいものだった。そして、日本人にとってボクシングは日常生活の中にごく普通に溶け込み、テレビのゴールデンタイムには日本人同士の試合が放送され、人気の試合では視聴率が90%を超えることもあった。想像を絶する猛練習の末に15ラウンドをフルに激しく打ちまくる無尽蔵のスタミナを武器にフライ級とバンタム級の2階級を制覇したファイティング原田を中心に、日本のボクシング界がもっとも隆盛を極めた時代のボクシング選手たちを描いている。その中には、現在ならば間違いなく世界チャンピオンになれたであろう、優れた素質を持った選手が何人もいた。彼らは世界の壁に跳ね返され、チャンピオンにはなれずに終わったが、自分の夢を弟子を通して実現するためにそれぞれにジムを開く。そしてその中から世界チャンピオンが多数生まれていく。日本人が前を見ながら生きていた時代。こんな時代はもう来ないのだろうか。郷愁にも似た一抹の寂しさを感じながら一気に読み終えた。
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小説ではなくノンフィクション。60年代当時はボクシングには1団体8階級しかなかった。今は4団体17階級、すなわち今68席ある世界一が8席しかなかった時代。そして日本は戦後からの復興期にあたる。そんな時代に二階級制覇を成し遂げたファイティング原田に対して日本人が熱狂した事が伝わる。...
小説ではなくノンフィクション。60年代当時はボクシングには1団体8階級しかなかった。今は4団体17階級、すなわち今68席ある世界一が8席しかなかった時代。そして日本は戦後からの復興期にあたる。そんな時代に二階級制覇を成し遂げたファイティング原田に対して日本人が熱狂した事が伝わる。羨ましい。
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